有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。
以前、衝動買いについて「衝動買いとは何か?意味を理解して止める方法」という表題で、具体的な禅の智慧や方法論をお伝え致しました。
衝動買いをしないことは、貯金が出来て財を無駄遣いせず、貯蓄体質になるというメリットもあるなど、色々と話を致しましたね。
その中で「うつ病・双極性障害や買い物依存症など、明らかな病気の場合は治療が必要」ということも、最後に少しだけお伝え致しております。
私もうつ病の時、注意されたことや教わったこと、実際に自分で調べて実践した事として、お伝え出来ることがあります。
私の場合は双極性障害ではなく、単一性のうつ病、単一性障害と呼ばれる病気を診断の時に言い渡されました。
現在も療養中の見ではありますが、こうしてリハビリも出来るようになっているところまでにあ至っております。
まだ時々悪化して動けなくなることはありますが。
そのような体験から買い物や衝動買いについて「これは気をつけて良かった。」「これは危険だったな。」という実体験を持っております。
そこで今回は、ADHDや買い物依存症、双極性障害など、私が経験していない病気にも共通して役立つ知恵や対策にもなる参考として、お伝え出来ることを今回お伝え致します。
ただし注意事項として、必要な場合は専門家(心療内科や精神科など)による適切な治療をする事は大前提であると、再度お伝えしておきます。
うつ病の人は病気療養中に大きな決断は極力しない
うつ病の人は「思考能力や判断能力が鈍っている」というのは、本当です。私も今思い出せば、ちょっとした事が全然決められなかったり、何が善で何が悪か、何か良いのか悪いのか、という社会通念や一般常識さえ危うかった時期があったものです。
そんなときに思い切った決断や、大きな決断をしてしまえば、後悔する可能性が大きいものです。
しかも、それが取り返しの付かない事になる可能性もあります。
実はこれと関連する事で、よく、うつ病の人に「気分転換に旅行でもいってきなよ。」と助言になり得ない助言をする人がいますけれども、これって場合によっては危険です。
旅行や一人旅は、急激な環境の変化を伴い、それが多大なストレスとなってしまい、旅行先で取り返しの付かない重大な決断をしてしまう可能性も孕んでいるのです。
実際私も「無理に旅行したりせず、大きな決断をしない方が良く、まずは安静に。」と診断されたときに施されて、そのような事例を教わりました。
実際にそれは確かにそうだということは、体験からも実感しております。
うつ病患者によって、旅行が上手く作用する時期もあれば、ストレスになって悪化する時期も個々によって違いますから、注意しなければいけません。
そして、衝動買いの話に戻せば、旅行先で買う必要の無い物まで衝動買いしてしまうという危険性もあります。
うつ病の人は衝動買いを避けるため、特に高いものを衝動買いしてしまわないために、高い買い物はしないように、そういう情報からは遠ざかるようにしましょう。
高い買い物というのは具体的には、家や車もそうですし、高めの旅行等も含みます。
インターネットは出来るだけ観ない、特にネットビジネス系は危険
うつ病や双極性障害の治療中・療養中の時、外に出られなくて家でじっとしている時期もあります。(もちろん、個々の症状によりますが。)
そんなとき、インターネットをパソコンやスマートフォンでやる機会は増えるものです。
そして、実はそれが衝動買い、高い買い物をしてしまいかねない危険な入り口だったりします。
これは私が実際に調べたり、詳しい知人の助けを借りて情報収集なり実態を知ったから言える事ですが、「インターネットビジネス系」のブログやサイトの閲覧は、実は危険が伴います。
全部が全部ではないといいたいのですがね、言いたいのですが・・・。
最近、無りょーオファーとかプロダクトローンチとかいって、無料で教えると言いながら、最終的には高額なコンサルタントやなんちゃら塾を売りつける輩がいます。
また、メールマガジンに登録したら、最終的に高額なコンサルティングを上手い事言って売りつけてくる我利我利亡者もうようよいます。
あれって、霊感商法的で詐欺的な手法・構造です。
中には本当の詐欺師もいますから、まあ、酷い。
ああいうのを私は「我利我利亡者(がりがりもうじゃ)」と呼んでいて、幽霊のようなものだと考えるようにしております。
幽霊とは、死者の霊魂ではなく、仏教では「今を生きていない現世の者」のことを言います。
その我利我利亡者達は、こちらがうつ病や双極性障害であろうが、買い物依存症で苦しんでいようが、自分の財布が潤えばそれでよしという我利しか頭に無い、憐れな亡者です。
むしろ、苦しんで藁をもすがる人の方が、沢山お金を搾取出来る対象としか観ていませんよ、奴らは。
でも、うつ病の状態によっては働けない状態であり、経済的な不安が常につきまといますから、思考判断能力が鈍り、そういう輩に引っかかってしまう可能性が高くなっています。
それで、上手い事誘導されてしまって、妙なコンサルティングや情報商材の類いを衝動買いしてしまい、後悔するというハメに陥ってしまいます。
更に「自分が悪い」と自分を責めて、詐欺に引っかかったことを誰かに相談することに引け目や後ろめたさを感じて、詐欺師だけが儲かるという始末です。
インターネット上には、このような事例以外にも、こちらの物欲を刺激して衝動買いを誘う罠が無数にあります。
うつ病などの病気療養中で、衝動買いの危険がある心身の状態の時は、インターネットもなるべく控えるか、いっそのこと断ちきってしまう事が望ましいでしょう。
もしあなたがうつ病などの病気療養中で、この文章を読んで下さったご縁を賜りましたら、暫く断ち切るというのも、一つの方法です。

衝動買いを100%自分の責任だとは思わない事
以前の話と今回の話で、衝動買いについて、衝動買いとは何かという意味と、その対策や止める方法を色々とお伝えしてきました。特にうつ病や双極性障害、買い物依存症であったり病気の場合は、治療と併用してこれらの方法や知恵を活用して頂けると良いかと思います。
衝動買いをしてしまう状態とは、物欲という煩悩を刺激されて、三毒の一つ「貪欲(とんよく)」に激しく支配されている状態とも言えます。
でも、確かにそれを意思力で何とかしようという克己心や「衝動買いは自己責任」と、自分を律するのは見習うところがありますし応援したいのですが「100%の自己責任ではない」私はそのように考えております。
衝動買いというのは、を誘発する輩や情報との縁(この場合は大抵が悪縁ですが)によるところもあります。
むしろ、こういう誘惑をする輩や詐欺師の類いを、もっと取り締まるべきだと思うのですがね。
衝動買いをしてしまう背景には、色々な環境や時節(出会うタイミング)によるものもありますし、自分でコントロール出来ない要素だって沢山あります。
だから安易に「衝動買いをしてしまった自分は情けない、バカだ・・・。」などと、自分を責めないで欲しい、私はそのように思うております。
「自分を責めないで。」と言われても、内側からふつふつと自己嫌悪の念が出てくるから、これって実はどうしようもない部分もあるのですけれどもね、私も今だってそうです。
うつ病などの病気で、自己嫌悪に陥りがちな人は、まずは
:衝動買いをしてしまいそうな環境から離れて、近づかない
:大きな決断を極力しない
という、今回話した事を実践して欲しいと考えております。
その上で、もしも時節が揃ってしまって大きな買い物なり衝動買いで失敗してしまっても、ご自身を責めないで欲しい、そう願うところであります。
尚、今回の話について、基本となる話は、こちらに御座います。
参照:「衝動買いとは何か?意味を理解して止める方法」
うつ病の時に、衝動買いという行為から離れる智慧となりましたら、嬉しゅう御座います。
合掌