七夕料理でそうめん以外のレシピ

有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。

あなたは、七夕の日に食べる「七夕料理」をご存じでしょうか?
470995 七夕は、五色の短冊を飾る風習とマッチしている風習として、食べ物も五色の食材を使ったメニューもあります。

有名なのは、五色のそうめんがこの季節に売り出されていますし、会社名にもなっている程ですから、ご存じの方も多いのではないかと思います。

「五色そうめん」は、現在は通販もされていますし、七夕の季節には特に繁盛しそうですね。



七夕の日に、五色のそうめんをこしらえて食べるのも風流ですし、七夕料理の定番であるそうめんに一工夫することで、五色を実現するメニューやレシピも御座います。

そこで禅の智慧を拝借することで、七夕料理を楽しみながら健康的なメニューとなる工夫も御座います。

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七夕料理として五色のそうめんを食べる風習

七夕料理と言えば、そうめん、と言う事は、今やよく知られている風習し、仙台では特によく知られて居る七夕の風習です。

五色そうめんって、愛知県の郷土料理らしいのですがね。

五色は「赤・黄・緑・濃紺・白」で、七夕の短冊の色である「赤・黄・青・黒・白」に近く、五色そうめんが七夕料理となるのも頷けます。



七夕に七夕料理としてそうめんを食べる風習の由来は諸説在りますが、織姫と彦星が再会する天の川に見立てられているというのが有名どころでしょうか。

また、以前話した事と関係している由来としては、そうめんを糸と見立てて、裁縫の腕が上達するように、との願いが込められているという言い伝えもあります。

参照1:「七夕の由来と様々な風習の意味と仏教」

参照2:「七夕で願い事を短冊に書く作法」

この辺り、伝説と人々の霊性について、民俗学や宗教学の知見からアプローチしても興味深い話です。
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五色そうめんを使わず七夕料理にするレシピ

夏はそうめんを沢山食べるという事で、すでに白一色のそうめんを買い置きしている人なら、改めて五色そうめんを買い直すのは気が引けるという人もいらっしゃるでしょう。

実はうちにも、頂きもののそうめんが蓄積される季節でもあります。



禅的な在り方を実現するならば、出来るだけ今在るもので何とか工夫して、五色の七夕料理なりメニューを実現したいものです。

そこで、禅の智慧を拝借して、今在るそうめんで五色の七夕料理を実現する事は、十分に可能です。

しかも、旬の野菜を使い、旬を味わう禅の智慧も実践出来ますし、典座(てんぞ)さんになった気分で試してみるのは如何でしょうか。



家にある白いそうめんを使った、禅的な七夕料理的そうめんのレシピは、以下の通りです。

1:五色の食べ物として、夏野菜を中心に用意しておきます。

2:いつものようにそうめんを茹でて冷まします。

3:そして、そうめんを涼しげなガラスの器に盛りつけて、その上に季節の野菜を乗せていきます。

いわゆるトッピングというやつですね。

これが、そうめんを使った七夕料理のレシピです。

最早レシピと言うほどのものではありませんが、これで五色の味わいを目で楽しみながら、七夕の日に七夕料理を楽しむ事も実現出来るのです。



そして、仏教や禅の話をすれば、この「旬の食材・野菜を使う」というところが重要です。

涼しげなガラスの器に盛りつける、とあえて指定したのも、風流を満喫するためです。



五色の七夕料理を彩る旬の夏野菜は、
:赤:トマト
:青(緑):きゅうり
:黄:とうもろこし
が使えますよ。

黒の夏野菜は、濃紺を黒として「茄子」を使うという手がありますから、茄子の漬け物をアクセントに添えるというのも、七夕料理の智慧です。

白はもちろん「そうめん」です。



わざわざ五色そうめんを買いなおすのが憚られるからと言って、七夕料理を諦める事なかれ。

旬を味わい風流を味わう禅的生活の智慧を拝借して一工夫すれば、白いそうめんを使った七夕料理は完成します。
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上の画像のように、赤をさくらんぼにしたりするのも、一つの智慧であり工夫ですよ。

子供には、この方が喜ばれるやもしれませんね。

野菜を食べて欲しいところではありますが。
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薬味で五色を実現するのも七夕料理の禅的智慧

そうめんはそうめんで食べたい、あまりガチャガチャしたくない、という人には、
:薬味で五色を工夫する
という方法もあります。

そしてこれは、私もやっている七夕料理のメニューだったりします。



そうめんを茹でて、涼しさを感じられるガラスの器に盛りつけるところまでは、上で紹介した七夕料理レシピのそうめんと同じです。

そして白はそうめん、赤はトマトを使うとして、残りの青・黄・黒は、薬味で実現します。

私がよくやるのは、
:青:青ネギorしその葉
:黄:擦った生姜
:黒:黒胡麻
です。

うちでは、しその葉は家庭菜園でこしらえておりますし、生姜は夏が旬の野菜です。



しその葉は、うちでは刻んで九条葱の代わりに頂くのですが、そうめんのてっぺんに添えるのも、なかなか風流です。

そうめんを天の川に見立てて、しその葉を天の川に浮かぶ船として眼で七夕料理を楽しむのもとても風流ですし情緒があります。

黒の野菜は茄子を使いたいところですが、薬味として使える食材と言えば、黒胡麻があります。



どれも身体に良い食材ですし、夏を健康に乗り切ることが出来る工夫でもあります。

簡素なそうめんを召し上がりたいという方は、薬味を工夫すると良いでしょう。
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五色の七夕料理を糖質制限しながら実現出来るメニュー

「そうめんはついつい食べ過ぎてしまう・・・。」
「そうめんは炭水化物だから、糖質制限ダイエット中で食べられないよ!」
という人も、中にはいらっしゃるかもしれません。

そうめんって、つるっとのどごし爽やかで、確かについつい食べ過ぎて炭水化物の取り過ぎになりやすいものです。

ゆえに、そうめんばっかり食べて夏バテ、なんて話も良く聞く話です。



そうめんは本当にごく少量、または全く食べないという方法で、炭水化物制限・糖質制限ダイエット中でも七夕料理を楽しめるメニューがあるのかどうか。

これも、「食べ物にも五色を取り入れる」という事をクリアしさえすれば良いのであれば、十分に可能です。



ちなみに「食べ物にも五色を」というのは、禅僧の智慧をお借りした七夕料理のメニューだったりします。



例えば、赤はトマト黄はとうもろこし緑はきゅうりを使って簡素なサラダを作ります。

お好みで、レタスやキャベツを混ぜたり、パプリカで赤と黄色を増減するというのも一つの工夫ですね。

黒は夏野菜である茄子を田楽にして、皮の部分で濃紺・黒の味わいを楽しめるように盛りつけます。

私もよく茄子の田楽を食べることが夏にはあるのですが、盛りつけるときに切った断面を上にするか皮を上にするか、それは七夕料理として合わせると良いでしょう。



そして、そうめんが使えないからどうしよう、という事になりますが、ここで登場するそうめんの代用品となる「白」「豆腐」です。

お好みで胡麻豆腐でも構いませんし、木綿豆腐や絹豆腐でも良いでしょう。

白胡麻豆腐黒胡麻豆腐で、白と黒を一気に実現するというのも賢い工夫です。

ただ、茄子はビタミンや鉄分、カリウムやカルシウムなどの栄養価が高い夏野菜であり、夏を乗り切るためにも黒は茄子を使うようにしたいと思うております。



こうすれば、炭水化物を摂取しないから糖質制限ダイエット中でも七夕の風流を楽しめる七夕料理のメニューを実現出来ます。

そして、実は是、肉を使っていない七夕料理のメニューとなり、低糖質で低コレステロール、しかも低カロリーな健康的メニューでもあります。

旬の野菜と豆腐しか使っておりませんから、禅的料理・精進料理の体も成しています。



七夕料理で精進料理も実現するレシピやメニューで夏を乗り切る、このような七夕料理の楽しみ方も、また風流であると私は思うておりますが、如何でしょうか。



合掌

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