笑顔の作り方と無財の七施

有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。

就職活動の時期や、接客業で踏ん張る人、営業活動で人と接する機会の多い人は、笑顔の作り方を練習しているという人も多いのではないでしょうか。
179996 笑顔を作ると言う事は、美容や見た目の年齢にも影響するとも言いますから、男女問わずに気になるところでしょう。

笑顔の作り方を練習する事やトレーニングについては、教室や練習アプリまで世の中に存在しているほどです。

それほど需要があるということなのでしょう。

どんぴしゃりの笑顔の練習アプリではありませんが、顔の筋肉をトレーニングする「顔筋トレーニング」を一人で実践でいるアプリも開発されております。

「顔トレ習慣 BeauTV~VOCE」というのが、iOSとAndroidアプリとして存在する様を観て、時代だなあ、なんて感じ入ったものです。

スポンサーリンク

笑顔の作り方を教室に通ったり練習アプリを活用するのは無駄だとは思わないが

笑顔が自然に出来なかったり、不自然で引きつったような笑顔、目が笑っていない笑顔というのは、確かにぎこちなくてどことなく違和感を覚えたりするものです。

人からお金を搾取する目的で笑顔を徹底的に練習して、違和感を感じさせないほど笑顔が上手すぎる詐欺師の類いもいますから、注意したいところではありますが。



面接を控えていたり、接客業や営業の仕事、テレビなどのメディアに出演する機会が多い人は、笑顔の作り方を熱心に練習している人もいらっしゃることかと存じます。



確かに笑顔の作り方を練習する事は、顔筋トレーニングにもなりますし、若々しい顔を保つ事に繋がります。

客観的な指標が欲しければ、最近でしたら練習アプリもありますし、専用の「スマイルトレーニング教室」「表情筋トレーニング教室」という教室もありますから、それらも活用出来ます。

一人でやっていても、口元が引きつっていたりつり上がっている事に、なかなか気がつきにくいものですから、客観的な指標や指導者がいると、安心は出来ます。



鏡を見る練習は効果的ではありますが、鏡を見ることに意識を取られますから集中しきった練習にはなりません。

鏡が無い状態で笑顔の作り方を覚えるためには、やはり教室の先生や練習アプリという客観的な視点は大いに役立ちます。



表情筋を鍛えながら自然な笑顔を作るトレーニングとして、「割り箸トレーニング」というのもあります。

1:割り箸の中心部分を横向きに加える
2:口を「い」の形にして「ニカっ」っと笑った形にする
3:30秒維持する
という練習方法があります。



ちなみに、割り箸を使った集中力トレーニングもあって、私はそれを曹洞宗の禅僧に教わりました。

私が曹洞宗の禅僧に教わった集中力トレーニングは、「割り箸を奥歯で20秒間噛む、これを両方の奥歯でやる」です。

歯の病気があったり、通院中の人は歯科医師と相談する必要がありますが、割り箸1本あれば直ぐに出来ますから、やってみられるとよろしいかもしれません。



笑顔の作り方、形から入る練習は、教室や練習アプリも充実していますし、どんどん活用して笑顔が広がれば良いなあ、と私も考えております。

しかし、笑顔の作り方も大切にしながらも、それ以上に意識して生活したい事を思いました。

スポンサーリンク

笑顔の作り方は、無財の七施、特に「眼施」「和顔悦色施」「心施」を意識して生活する

あなたは、お布施と言うと、お坊さんに法事や葬儀の時などにお金を包むことだという意識や感覚をお持ちでしょうか。

確かにそれもお布施の一つですが、それは「財施(ざいせ)」と呼ばれるお布施の形です。



お布施には大きく3つあり「財施」「法施」「無財の七施」があり、仏教を学ぶと必ずと言って良い程、どこかの時節(タイミング)で見聞きする話です。

「無財の七施」は、文字通り無財、お金が無くても出来るお布施の形で、私も心がけて生きており、生活しております。

無財の七施は「無畏施(むいせ)」の事ですが、無財の七施という言い方の方が一般的と言いますか、よく知られて居る印象がありますね。



今回の、笑顔の作り方や練習ということで言うならば、特に
:眼施(げんせ)
:和顔悦色施(わげんえつじきせ)
:心施(しんせ)
を意識する事が大切です。



「眼施」とは、相手を慈しみ思いやる眼差しを向けることです。

睨み付けたり見下す眼の使い方は、もってのほかです。

「和顔悦色施」は「顔施」とも言って、読んで字の如く、和やかな笑顔や微笑み、柔和な表情で相手を慈しむことです。



「心施」は、他人や相手のために心を配る、慈悲・思いやりを持って接するという無財の布施です。

「心施」が調えば、自然と「眼施」「和顔悦色施」にも繋がります。



笑顔の作り方を、練習アプリや鏡の前でせっせと練習したり、トレーニング教室に通ってレッスンするのも良いのですが、この「眼施」「和顔悦色施」「心施」ありきで行いたいものですね。
175284

「無財の七施」で笑顔の作り方を学び、自分都合や計らいの煩悩から離れて自然な笑顔に

就職試験で面接のために、あるいは接客業や営業活動で笑顔が必要だ、だから笑顔の作り方を練習する。

確かに、相手に不快感を与えずに、面接試験に合格したり、商売が上手くいくように笑顔を練習する事は大切です。

それはそれで大切な事ですし、私も否定致しません。



ただ、私は笑顔の作り方ということについて、このような事も思うのです。
:目の前の人も笑顔になって頂きたい
:安心した時空間を過ごして頂きたい
:終始穏やかに過ごして頂きたい

このように、相手を思いやる気持ち、慈悲の在り方を前提とした笑顔でありたい、私はそのように考えております。

「試験にパスすれば良いや。」「お金をくれる人にはそれなりの笑顔を向けておけば良い。」というような、自分都合や計らいを超えた笑顔は、自然な笑顔に繋がっていきます。

135843
笑顔の作り方を、練習アプリやお金を掛けて教室に通って練習するのも良いでしょう。

でも、その時には「無財の七施」「眼施」「和顔悦色施」「心施」を思い出して欲しいものです。



教室に通っていらっしゃるなら、同じ練習仲間に思いやりや慈悲の心を持って接しながら笑いかけるなど、直ぐに出来る事があります。

そうすることが生活の中で当たり前になっていくと、案外、教室で習っているときより、教室を離れているときの方が、自然な笑顔で素敵な微笑みになっているかもしれません。
112215

布施行の実践で、作り笑いや愛想笑いではない笑顔の作り方へ

笑顔の作り方アプリや講座で、笑顔の作り方を学ぶ事も、無駄とはいいません。

しかし、作り笑いの笑顔や自分都合の笑顔だけというのは、なんだか寂しい気が致します。



あるお坊さんの本には、笑顔について、大人の笑顔と子供の笑顔についての違いが論じられていました。



大人の笑顔は、今回の例で採り上げたように、面接で良い格好をしたり、内定を獲得するための作り笑いとなり、慈悲の笑顔や喜びの笑顔とは違う、というのです。

確かに、実利のための笑顔も、現代社会においては駆け引きなどで必要な場面もあるでしょう。

しかし、そのような仮面の笑顔や賢しらな笑顔は、見抜く人は一発で見抜きます。



一方、子供が純粋に、遊んでいたり愉しい事に興じている時の笑顔というのは、全くもって計らいが御座いません。

本当に楽しくて仕方がない、そのような輝いている笑顔であると、感じられた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないかと存じます。

我々も子供であった頃、かつてはそのような笑顔を自然となしていたのではないでしょうか。

だから、出来なくなってきていると言うだけで、自然な笑顔は、取り戻すことは不可能ではない、私はそのような頂き方をしております。



笑顔は子供に学ぶ、子供から学ぶと言う事の大切さを説いている仏教・仏法の教えも御座います。

大人になって、完全に子供と同じような、純真無垢な笑顔は難しいと感じられているかも知れません。

しかし、だったらせめて「無財の七施」という仏教の智慧を学び、慈悲の笑顔でありたい、そのように思う今日この頃に御座います。

そのような笑顔の作り方も、仏道を歩む一つの方法ではないか、そのような味わいを頂いております。



合掌

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加