有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。
前回は、シンプルライフなミニマリスト生活を送るために、服についてお伝え致しました。
私は、服を集める趣味もなく、そもそも購入する事が滅多に無く、お下がりや頂き物で生活出来ております。
服をお下がりとして頂けるこの恵まれた環境やご縁に、非常に感謝致す次第であります。
そのような、服を始めとした物欲が初期状態から無かったお陰様で、今も部屋は割とスッキリした状態で生活させて頂いております。
その事は、2度ほど単身赴任の出張で一人暮らしや相部屋生活をしていた時代に、凄く助かった経験が御座います。
今回は、私が実践し体験した「シンプルライフなミニマリストによる一人暮らしの部屋」を、体験談としてお伝え致しましょう。
シンプルライフなミニマリストの部屋:長野での相部屋編
実は私、学生時代は就職活動をしたものの、いわゆる「連敗続き」でどこからも内定が出なくて、卒業してからも暫くアルバイトを掛け持ちしたりして食いつないでおりました。そのような中で色々とご縁があり、リゾート関連の企業と派遣契約を結ぶこととなり、最初は長野県のスキー場へ赴く事になったのです。
私は子供の頃からスキーが大好きでして(駄洒落じゃありませんよ)、喜んで赴いたものです。
その時は、私より2歳年下の男性と6畳一間に相部屋という形で、共に生活をしながら勤務しておりました。
長野県のスキー場暮らしでは、山中の寮に住んでいた事もあり、買い物が全く出来ません。
寮生全員そうなのですが、私も含めて必然的に買い物が出来ない状態におりました。
そして、それがまさにシンプルライフなミニマリスト生活を自然と実現出来る絶好の環境であったのです。
そうして、買い物が出来る施設が周囲にないというお陰様で、持たない暮らしが自然となされておったということを、スキーシーズンが終わったときに痛感したものです。
だって、買い物が出来ませんから必然的に物が増えませんからね。
寮を去る際は、ちょっと掃除しただけで部屋の片付けは済みましたし、その後は手に持つだけ持って身軽さを感じたものです。
当時は、勤務を終えたら春スキーをするために、白馬まで行く事を決めていたのですが、スキー板と靴と着替えだけをそのまま手に持つとするだけで済みましたから、身軽でした。
春スキーが終わったら、実家に連絡して、スキー板と靴を宅急便で送って受け取ってもらい、後は静岡観光に行っておりましたが、身軽だったから出来た旅も捗ったものです。
単身赴任などで、相部屋暮らしや一人暮らしを余儀なくされた身であるならば、極力物を増やさないようにする事のメリットを、体験として痛感致しております。
相部屋でしたから、お互い気を遣って、物を増やさないという精神が働いたのもありましたけれど、当時にシンプルライフなミニマリスト生活の基礎を自ずと学んでいた気がします。
シンプルライフなミニマリスト生活の部屋:静岡で一人暮らし編
長野での仕事が終わり、次の単身赴任先は、静岡県の南側でした。以前、何度か私は「静岡県下田市のあじさい祭り」に行っていた経験があるとお伝えした事が御座います。
参照:「紫陽花寺(京都)と私の紫陽花祭り体験談」
静岡県下田市のあじさい祭りは、私が南伊豆地方に勤務していたからこそ行けたわけで、当時の南伊豆暮らしは素晴らしく快適だった事を、今でも覚えております。
もう10年以上前の話です。
ちなみに、温泉と海につかる毎日だったためか、アトピー性皮膚炎もいつの間にやら治っておりました。
私のアトピー性皮膚炎の状態を知っていた友人も「肌が凄く綺麗になって、良くなっている」と教えてくれたものです。
それから数年後、まさか京都に戻ってきてから、睡眠障害からうつ病・発達障害やらHSPやら、心療内科のお世話になるとは当時は思いませんでしたけれども。
そのような暮らしを実現出来ていた私の拠点となる部屋は、8畳ほどの部屋が一部屋、そして風呂とトイレが玄関までの廊下に設置されているシンプルな部屋でした。
台所もあるにはありましたがコンロが機能せずに火が使えず、料理は出来ない状態です。
もっとも、勤務先ではまかない料理を頂けましたから、食生活は充実しておりまして、大変有り難かったものです。
そのような部屋で、私は更なるシンプルライフとミニマリスト生活を実現することになります。
当時部屋にあったのは、
:ノートパソコン1台と机
:ベッド
:筋力トレーニング用のダンベルが1セット
:最低限の日常的に着る服(作務衣2着とオートバイ用の服)
だけです。
仕事着として着用する服は2着だけ用意して、毎日洗濯する事でサイクルさせて、勤務期間中は1着も服を購入しませんでした。
ベルトが壊れたから、1本だけ買い直しましたが、それ以外は全く服を買っておりません。
近所に本屋がなかった事も大きな要因ですが、一人暮らし中は本も極力買わないようにしておりました。
現地で買った物と言えば、洗剤などの消耗品と、掃除用のころころローラーだけです。
ころころローラーも最後の掃除で使い終わったら、次の寮生に使って頂くために置いて帰らせて頂きましたから、荷物になる事はありません。
残った消耗品も「次の寮生が生活しやすいように残してくれたら助かる」と管理人さんから進言があり、私も荷物にしたくなかったから、掃除用具や消耗品を受け取って頂けたのが非常に有り難かった事を覚えております。
お陰様で、去る時はオートバイの荷台にカバン一つ分の荷物しかありませんでした。
ダンベルなどは郵送して、実家に一端受け取って貰いましたが、送った荷物はダンベルの箱一つと、仕事着などを入れた箱一つだけでした。
このような一人暮らし(相部屋の時期もありましたが)を体験した事により、
:物を増やさない、物を持たない暮らしは一人暮らしでは凄く捗る
と言う事を、身をもって知ったものです。

一人暮らしの部屋は、シンプルライフなミニマリストという概念を念頭に
私は、単身赴任で相部屋経験もありましたが、一人暮らしの経験をさせて頂けるという、貴重なご縁を賜る事が出来ました。一人暮らしは、確かに生活のあらゆる事柄を自己完結する必要がありますから、大変な部分も確かにあります。
毎日の部屋の掃除や洗濯などの日常生活は、自分で始めて自分で完結しないといけません。
しかし、だからこそ身につく事やみえてくる事もあります。
禅語に、
:他不是吾(他は是吾に不ず)
があります。
「たはこれわれにあらず」と読み、意味は
:他人がやったことは自分がやったことにはならない
です。
これは、他人がやったことは自分に身につく事は無い、という、人任せにしたり他人に頼り切りになってしまう事を戒める禅語として、私は味わい、頂いております。
これって、言われてみれば当たり前に聞こえますが、でも家族で暮らしていたり、共同生活をしていると、ついつい忘れがちではないかと私は思うのです。
この対極にあると私が考える言葉に「立っているものは親でも使え」というものがあります。
本来、自分が為すべき事を、他人に任せてしまうという意味の言葉ですね、まさに「他不是吾」とは逆の方向性であると言えるでしょう。
一人暮らしをしっかりとやってみると、生活力が養えます。
そして、スムーズで快適な生活を営もうと、智慧も働いてくるものです。
そうなると、自然とシンプルライフなミニマリスト生活という、持たない暮らしも考えるようになってくる人もいらっしゃるだろうと私はお見受け致します。
かくいう私も、一人暮らしをする中で、シンプルライフなミニマリスト生活をやっていた一人です。
物を持たないから、洗濯や掃除も楽でしたし、一人暮らしで限られた生活時間を使い切るために、非常に理に適った生活様式や部屋の在り方を考えるようになります。
これから大学生になって、大学の寮で一人暮らしをしたり、単身赴任で一人暮らしをされる機会があるという人もいらっしゃることと存じ上げます。
その際、「持たない暮らし」や「シンプルライフなミニマリスト」という生活スタイルは、生活がしやすくなる一つの在り方であると、覚えて頂ければ幸いです。
物を持たないシンプルライフなミニマリスト生活の部屋は、掃除が楽で捗りますし、物をどかす手間も全くなくなります。
服も少ないから洗濯も毎日やりますし、結果として清潔な生活を維持出来ます。
私自身が一人暮らしで、シンプルライフなミニマリストなる生活に支えられてきた事から、このような提言を致す次第で御座います。
体験談の他にある具体例は、こちらにまとめてあります。
参照:「シンプルライフなミニマリスト情報まとめ」
体験談と具体例を上手に学び実践して頂けたならば、大変嬉しゅう御座います。
合掌