有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。
このお堂(ブログ)で、シンプルライフなミニマリスト生活について、幾度かお伝えしております。
持ち物を最小限にするミニマリストとしての生活や、必要な物以外持ち物を持たないシンプルライフというものは、少なくとも物質的にはスッキリするものです。
ただ、現代社会でミニマリスト生活やシンプルライフと言うと、なんだかケチケチしているとか、貧乏暮らしのような印象を持たれるやもしれません。
こういうのは、やせ我慢やケチケチした生活や心持ちではなくて、あくまでスッキリとした快適さを感じるというところへ到達したいものです。
シンプルライフなミニマリスト生活を送る上で心構えと共に学べる本がよい
シンプルライフなミニマリスト生活を送る際、現在は有り難い事に、様々な参考資料なり情報が御座います。インターネットに接続すれば、シンプルライフブログなり、ミニマリスト生活者のブログにて、実践的なノウハウ・知識なり知恵が満載です。
そういった個人ブログでは、ご丁寧に写真付きで現状を伝えてくれていますから、とてもわかりやすいものです。
本屋にはシンプルライフの本やミニマリスト生活の参考書的な本も沢山ありますから、情報収集しやすい時代を感じるものです。
ただ、それらのブログや本は、あなたがいざ「シンプルライフなミニマリストになるぞ!」と意気込んでいる場合に、すべてが参考になるとは限りません。
あるミニマリストのブログ運営者が断捨離したものは、あなたにとっては断捨離してはいけなかった持ち物だった、なんてことは往々にしてあります。
また、いざシンプルライフなミニマリスト生活を目指そうとしても、心構えがケチケチした状態で行うと、反動なり落とし穴に嵌まることもあり得ます。
こういうのは、流行であったり格好付けてやるものではなく、心構えや確かな指標がなく推し進めると、後悔したり失敗することになるものです。
そうならないために、シンプルライフなミニマリスト生活を送る際、心構えも共に学べる本なりテキスト、教科書があれば、心強いですね。
そこで、実際にシンプルライフやミニマリスト的な生活を実践している、あるいは修行でそれを為していた僧侶の本で、これは参考になるかな、と私が勝手に思う本が3冊あります。
他にも色々とあるにはありますが、あまり多くを紹介しすぎても消化不良を起こしたり混乱を招くだけですから、ここではあえて3冊に絞ってお伝え致します。

シンプルライフなミニマリスト生活の参考本1:禅、「お金」の作法
シンプルライフなミニマリスト生活を支えてくれる参考本1冊目は、:禅、「お金」の作法(枡野俊明さん著)
です。
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参照:「シンプルライフとは物を持たない暮らしという意味? 」
枡野俊明さんという、曹洞宗のお坊さん、禅僧が書かれた本で「心配事の9割は起こらない」など、結構速いペースで本をかかれている方ですら、ご存じの人もいらっしゃると思います。
この本は、主にお金の使い方や使い時について、無駄遣いをしない智慧を伝えてくれている本です。
以前お伝えした「質素な暮らしと簡素な暮らし」の違いや、「シンプルライフ・ミニマリスト生活は簡素な暮らし」と私が考えていた事を言語化して下さった本でもあります。
あくまでもシンプルライフは簡素な暮らしの事で、ケチケチした暮らし方ではない、ということです。
その事についても、禅僧の視点で詳しく書かれておりますし、お金の使い方や使い時の智慧も同時に学べます。
禅僧は、雲水と呼ばれる修業時代に、極限まで物を持たない暮らし、物を買わない暮らしをされます。
雲水として修行する際の持ち物は、生きていく上で本当に必要最低限であり、必然的にミニマリスト生活なりシンプルライフを体験されている人達と言って良いでしょう。
もちろん、調理器具などはお寺に備えてある物を使いますし、集団生活などの禅寺独自の生活環境があるために、いきなりミニマリスト生活が出来る環境であるという要素はあります。
でも、実際に極限的なミニマリスト生活を実践されてきた禅僧の智慧は、実践に伴う・実践してきたから見出された智慧であり、参考にするには適していると言えます。
お金の智慧と禅的生活を同時に学べる、シンプルライフなミニマリスト生活のための易しい教科書的な本だと、私は思う手おります。
シンプルライフなミニマリスト生活の参考本2:貧乏入門
シンプルライフなミニマリスト生活を支えてくれる参考本2冊目は、:貧乏入門(小池龍之介さん著)
です。
これも、以前に一度お伝えした事がある本ですね。
参照:「小池龍之介さんの本で私が選ぶ3冊」
小池龍之介さんの本については、上記の参照記事で、「貧乏入門」以外にも2冊紹介しておりますから、合わせて読んで頂くと良いでしょう。
「貧乏入門」の正式表題は、
:貧乏入門 あるいは、幸福になるお金の使い方
です。
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(浄土真宗本願寺派の僧侶だった時期もあるそうです。)
曹洞宗や浄土宗といった日本の伝統仏教教団には属さず、現在は無宗派の仏教僧侶として活動されている僧侶であると、テレビ番組やこのお堂(ブログ)でも紹介した僧侶ですね。
ちなみに、無宗派の僧侶と言いますと、草薙龍瞬さんも宗派・伝統に属さない僧侶として活動されています。
草薙龍瞬さんは、独立派の出家僧という活動の仕方をされていますよ。
そして、草薙龍瞬さんも東京大学出身者であり、小池龍之介さんと共通しております。
「貧乏入門」は、上で紹介した「禅、「お金」の作法」と共通する部分も多く、持ち物を減らす方法や捨てる技術について、前半部分で紹介されています。
また、欲望のメカニズムについてや物欲について、そして現在も実践されている小池龍之介さんの生活も紹介されています。
注意点として、この本はタイトルこそ「貧乏入門」となっていますが、貧乏暮らしを賞賛している本ではありません。
実践したら結果的に貧乏暮らしになったり見えるだけという話で、ケチケチしたり、お金のけちり方を教えている本ではありませんからね。

シンプルライフなミニマリスト生活の参考本3:ためない練習
シンプルライフなミニマリスト生活を支えてくれる参考本3冊目は、:ためない練習(名取芳彦さん著)
です。
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「ためない練習」という本は、シンプルライフなミニマリスト生活をする際に行うであろう断捨離作業で、特に力になってくれる本だという印象を持ちました。
書いてある内容は、「ためこむという事は毒、お金も物もストレスも」という事から始まり、持ち物以外にもためこむと毒となる事柄について書かれております。
ためない暮らしは、持たない暮らしにも直結する事柄ですから、ゆえに断捨離の参考にもなりますよ。
また、「一度選んだ物を、もっと大事にする」など、持ち物を大切に扱って丁寧に暮らす事で物持ちをよくするという智慧も教えて下さっています。
丁寧な暮らしの実践や丁寧に暮らす智慧は、シンプルライフなミニマリスト生活の達成と維持に欠かせませんから、末永く付き合える仏教の智慧であります。
その他に、具体的な断捨離方法として「まずは10個捨てるところから」とありますが、これは人によって程度はまちまちでしょうから、そこは応用して頂くのが良いでしょう。
枡野俊明さんは「持ち物は、まず1%減らす」「一個だけ減らすことから始める」と、「ためない練習」より幾分断捨離の始め方が柔らかに感じます。
その辺りは、あなたが個々に程度を見極めて行かれるのが良いと思われます。
今回、紹介させて頂いた本が、あなたの力となる智慧でありましたら、嬉しゅう御座います。
尚、今回紹介した本は、私も全て購入して何度か読んでいる本です。
また、本以外の具体的事例などは、こちらにご用意させて頂きました。
参照:「シンプルライフなミニマリスト情報まとめ」
参照2:「ミニマリスト生活での持ち物への心構え 」
参照3:「シンプルライフなミニマリストの持ち物|食器編」
本と同時に学んで頂くと、より捗ると思います。
合掌