自己啓発セミナーは宗教より怖い話もある

有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。

自己啓発についての話について「自己啓発セミナー(大阪)の危険な実態と体験談」という表題で話をしたことがあります。
393239 自己啓発市場はなかなかの盛況ぶりで、有名人の自己啓発セミナーというのは、まだまだ人気のようですね。



某セミナー販売会社の実績によると、何十万円もする自己啓発セミナーは直ぐに完売するとかなんとか。

アンソニー・ロビンズさんの自己啓発セミナーに至っては、40万、50万レベルのチケットもかなりの売れ行きになるそうです。



それを真似してか、強気な価格で自己啓発プログラムやコーチング・コンサルティングを販売する人も日本でもみられるようになりました。

もっとも、私はそのような輩や「自称凄い人」は、詐欺師の類いか、教祖やコンサルタントのなり損ないにしか観ておらんのですがね。

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自己啓発セミナーを自己啓発講師が開く理由

自己啓発セミナー講師や、高額なコーチング費用やコンサル費用を、サービス開始前に請求する我利我利亡者は、特にネットビジネス界にはうようよいます。



私が潜り込んだ自己啓発セミナーでは、無料か低価格のセミナーで集客して、疲れさせたところで高額プログラムを購入させるという手法です。

という表題でお話し致しましたコーチング手法を駆使して、揺さぶりをかけて搾取する亡者達の事です。

参照:「コーチングの意味とは何かを学ぶ」



自己啓発講師が、ハイタッチとかやたらテンションの他界自己啓発セミナーを開く理由って、あなたは何だと思われますか?

「生きる力を、元気を出すため。」
「ポジティブになるため。」
「来てくれた人が前向きに生きてビジネスで成功するため。」

このような理由を挙げる人も、いらっしゃるかと思います。
なるほど、確かにそのような崇高な目的を持って開いている人もゼロでは無いでしょう。



実際に体験した私の結論は「金のため」です。

もっと言うならば、「自己啓発セミナー主催側が、お金儲けをするため」です。

要するに、効率良く集金するためなのです。

来てくれる人を疲れさせたところで、一気にクロージングをかけて一気に稼ぐために、無料または格安セミナーを開くのです。



そうすると、自己啓発セミナーが終了する頃には、何人かは何か売るたびに律儀に買ってくれるという狂信者になってしまう人も一定数現れる事があります。

自己啓発セミナーの講師やコンサルタントを崇拝して、中には借金してまでついていってしまう人もいます。

怖いですね。



「自己啓発セミナーでコーチングのスキルで洗脳・マインドコントロールで誘導尋問→そして高額商品を売りつける」



これが、自己啓発セミナーの実態であると、実体験と詳しい知人からの幾つもの話から達した、現時点における結論です。

さっさと自然淘汰されるか、法律をきちんと整備して取り締まって欲しいなあ、という煩悩や願望が私にはあります。
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自己啓発セミナーやコーチング・コンサル詐欺師の実態が宗教より危険だと思う理由

自己啓発セミナーや、こうした自己啓発系のコーチング・コンサルタント(大抵は詐欺師だと主観的に観ております)って、私は宗教よりも危険な側面がある、と観ております。



その危険な実態は、XJapanのTOSHIさんの本「洗脳」や、TOSHIさんの自己啓発セミナー体験談で知っている人もいるのではないかと思います。

参照:「TOSHIさんの自己啓発セミナー洗脳体験は他人事にあらず」



私が在家仏教者で宗教者としての色が濃いから、そのような先入観なりフィルターが架かっているというのは、確かに否めませんがね。

だから、自己啓発系やネットビジネス系の詐欺師を僻んでいるやっかみと捉えられても、それは仕方在りません。



ただ、仏教者として、宗教者としての在り方があるからこそ、こうした詐欺的な自己啓発の世界の危険性を観ているのも、また事実です。



私が宗教、特に教義が体系化されている伝統仏教の類いと相対化したときに「これが理由で危険だ」と思う事があります。



それは
:ブレーキやリミッター・制御装置の有無
です。
自己啓発の世界、特にビジネス系自己啓発やビジネスコーチングの業界では、
:ドリームキラー
:お金の罪悪感を外す、マインドブロックを外す
という概念があります。

この概念は、自己啓発セミナーや自己啓発講師に限らず、ネットビジネスのマインドセット論でも、よく見聞きする話です。



確かに、一歩踏み出すため、行動を起こすために躊躇する場合、マインドブロックを外して一歩超えるという事は大切です。

何事も、動かねば始まりませんからね。

仏道修行をする、禅的生活を送る時も、そのための小さな一歩を踏み出す事が大切ですから、それは私も否定致しません。



ただ、私が宗教より危険で厄介だと思うのは、
:リミッターそのものを無くしてしまう
ということです。



例えば、お金に対する罪悪感やお金に対するマインドブロックを外すというのは、確かにビジネスをする際に力になってくれる概念です。

お客様からお金を頂く際にあまりにも卑屈すぎる事は、私も考え物であると思うております。

仏教の話を交えるなら、釈尊(ゴーダマ・ブッダ)は、商売の仕方や在り方に注意勧告や戒めとなる教えを授けて下さってはいますが、商売そのものを否定されてはいません。

「維摩経(ゆいまきょう)」で知られる在家の仏教徒・維摩居士は、在家の商人として出家者を支えていたという話もあります。

お客様に対して精一杯力を尽くし、それでご満足頂いた上で等価交換して頂けるならば、有り難く、恭しく謹んで受け取るべきです。

無理矢理搾取するのではなく、感謝して労働の対価としてお客様が下さるならば、謹んで、それでいて堂々と受け取るべきでしょう。



でも、お金に対する罪悪感やお金に対するマインドブロックが完全にゼロになってしまうと、お金を稼ぐことが第一義になってしまい、肝心な事がすっ飛んでしまいます。



その典型が、現在はびこっているネットビジネス業界のなんちゃらコンサルとか自己啓発セミナーの実態です。

リミッターが外れてしまって、まかり間違って「成功したと錯覚してしまう結果」を出してしまったら、最悪の場合、今度はその人が詐欺師になってしまう危険性があります。

まさに、詐欺師が詐欺師を生み出す詐欺のネズミ講ですね。



本来、自己啓発も商い(ビジネス)も、関わって下さる相手とのご縁を大切にして、関わる方々を良き方向に導いたり、満足して頂き幸福を感じて頂くためにあるものです。

お金を稼ぐ(搾取する)事だけが目的になってしまう我利我利亡者にならないために、お金に対する罪悪感やマインドブロックはバランス良く持っておきたいものです。
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制御装置無き自己啓発や宗教は危険!リミッターの大切さを考える

自己啓発セミナーに行ったり、コーチング詐欺師や似非コンサルタントなどは、よくマインドセット論で
:マインドブロックを外しましょう
:お金に対する罪悪感を取り除きましょう
と言っておるのを見聞きします。

言っている事はわかりますが、同時に制御装置も備えるべきです。

こういうことを教える者ならば、制御装置を教え、己を神格化したり教祖化、宗教じみたメンター化しない注意勧告もするのが誠実な在るべき姿ですが、出来ている人は全然いません。



ここまで書くと、
「仏教徒で仏教に嵌まっているから、他の宗教的な事を批判しているんだ!」
と思われるかも知れませんね。

まあ、確かにそういった一面はありますし、人々の大切な財産を、我利我利亡者な詐欺師に搾取されないために、そういう言い方をしているのも事実です。



ただ、私は仏教を神格化したり、ブッダや法然上人、親鸞聖人など高僧を絶対化したりしておりませんから、そこははっきり申し上げておきます。



そもそもとして、釈尊(ゴーダマ・ブッダ)も、ご自身を神格化されたり盲信しないように諭されています。

涅槃の際に自灯明・法灯明(原文では「己を島と、法を島とせよ」という言葉と意味)」とお弟子さん達にさとし、釈尊自信を拠としないように、と注意さえされています。



また、禅宗、臨済宗に至っては「臨済録」の最初に
:仏におうては仏を滅せよ
とあるくらいですからね、物事や言葉、概念を絶対化して留まることを戒めています。

ちなみに、「仏におうては~」は、原文では「滅せよ」ではなく、もっと直接的で物騒な表現です。

仕様が憚られる言葉ゆえ、この表記でご勘弁下さいまし。



連綿と受け継がれて体系化されてきた仏教の各宗派には、そのようなリミッターや制御装置が機能しております。



真宗・浄土真宗では、「100分de名著「歎異抄」第4回(最終回)」で釈徹宗さんが
「歎異抄にはリミッターや制御装置としての役割を観る事が出来ます。」
と仰っていることからもわかりますし、私も同感です。



自己啓発を学ぶ事や、マインドブロックを外すという概念を学び実践するのは否定致しませんが、同時に制御装置の大切さも学ぶべきでしょう。

自己啓発セミナーには宗教よりも危険な一面があり、まかり間違えば自分が今度は詐欺師側に行ってしまう、その事を肝に銘じておくべきだと私は思うております。



そのような危険な一面に毒されないための智慧や方法については、こちらでまとめて学んで頂けるようにしております。

参照:「自己啓発とは何かについてまとめ」

参照2:「自己啓発セミナー(大阪)の危険な実態」

参照3:「自己啓発セミナーの断り方の実例」



合わせて腰を据えて学んで頂ければ、詐欺師側にいかない助けとなり、毒されない一助になると思うております。



合掌

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