サチのお寺ごはん1巻のレシピの感想

有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。

私はリハビリでウォーキング、散歩をしておりますが、歩行コースに東本願寺と「真宗教化センターしんらん交流館」があります。
029660 真宗教化センターしんらん交流館には、東本願寺文庫という小さな図書室が建物内にあります。

私もちょくちょくとお世話になっております。

東本願寺文庫では、仏教関連の本も置いてありまして、先日休息がてら顔を出して見ると、新刊コーナーに
:サチのお寺ごはん(かねもりあやみさん著)
という漫画、コミック第1巻がおいてあるのを見つけました。



最初はぱらぱらとめくっていましたが、のめり込んで読みふけってしまい、ついそのまま一気に読み終えました。

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サチのお寺ごはんの第1話のあらすじ

久住昌之さんが原案協力されている「サチのお寺ごはん」は、「花のズボラ飯」や「孤独のグルメ」を読んだ人ならば、同じ人が関わっている漫画と言う事で既にご存じかもしれません。



「サチのお寺ごはん」1巻の概要とあらすじを、少しだけ紹介致します。



臼井幸(うすいさち)という、なんともわかりやすい名前の女性主人公の物語であり、コンビニエンスストアの食べ物や出来合いの食べ物、インスタント食品ばかりを食べている27歳の女性の話です。

「人生期待したら負け」と、現代的な意味での「諦める」という生き方をしているOLの女性像です。

仏教が伝える「あきらめる」は、
:物事を明らかにする
という意味です。

しかし、この段階のサチの心境や「あきらめる」の頂き方は、仏教的な諦めるでは御座いません。



そのような「諦めモード」のサチは、いつものように会社帰りに、出来合いの食べ物を買いに行こうと、よく行くお店に立ち寄ります。

すると、イケメン坊主3人組の一人、仏教系の大学に通う唐丸(からまる)君という若者に食べ物を指摘されます。



そして、後日再開したときに唐丸君に誘われて「縁泉寺(えんせんじ)」というお寺にやってきて、源導住職小木さんと出会い、「なすの利休汁」という料理を振る舞われます。

そうして、手作りのお寺料理「なすの利休汁」を食べて、拘りを捨て着れていなくて苦しんでいるという現状を源導住職に言い当てられて諭されていく・・・というのが第1話の大まかなあらすじです。

話の展開は、このように一話で一品の「お寺ごはん」が紹介されます。

そして、まだ30代前半の若い僧侶であられる、源導住職が仏法を説いて下さる、という流れで話が進みます。



ちなみに、秋田書店の公式ウェブサイトで第1話を無料お試しサービスにて読む事が出来ます。

京都師にお住まいの方でしたら、私のように東本願寺文庫にて第1巻を無料で読む事が出来ます、ただし貸し出し中でなければですが。

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サチのお寺ごはんという漫画の感想は「レシピと仏教を易しく学べる漫画」

「サチのお寺ごはん」を読み終わって感じた事や感想としては
:精進料理などお寺料理のレシピと仏教・仏法を易しく学べる漫画
です。



仏教・仏法を学ぶというと、どこか身構える人も多いのでは無いかとお見受け致します。

でも、仏教は行住坐臥全てが修行という考え方や教えがあり、つまりそれは全ての事柄から学び実践する事が出来るという事でもあります。



漫画からも色々と学んだ経験って、あなたにもありませんか?



「サチのお寺ごはん」では、現在一人暮らしでコンビニ弁当やインスタント食品ばかり食べている人でしたら、「あるある」といった感想を持たれるかも知れません。

また「最近確かに、サチみたいな食生活だ」と、ご自身の食生活を省みる良いきっかけにもなり得ます。



そして、経済的で美味しく頂ける精進料理やお寺料理のレシピも、各話事に掲載されていますし、各エピソードでは源導住職による御法話や説法のような仏教の話を、サチ達にしてくれます。

仏教を学ぶ入り口として、同時にレシピも学べるから、これはなかなか有り難い漫画だなあ、と言うのが私の正直な感想であります。

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どんぴしゃり「お寺ごはん」という本もあります

「サチのお寺ごはん」は、お寺ごはん、精進料理などのお寺料理について、レシピを紹介しながら仏教も学べる漫画です。

お寺ごはんと言えば、ずばり「お寺ごはん」という本も出ています。

お寺ごはん

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99もの精進料理やお寺関連のレシピを参照する事が出来る本です。



著者は「サチのお寺ごはん」にレシピを提供されている青江覚峰さんというお坊さんです。

浄土真宗東本願寺派のお寺、緑泉寺のご住職であり「サチのお寺ごはん」の「縁泉寺」のモティーフのようですね、名前からして。



青江覚峰さんは、彼岸寺というインターネット上のお寺に携わる人であり、また、お寺の料理本やレシピ本も出されたり企画されているお坊さんなのです。

「お寺ごはん」の他にも「料理僧が教えるほとけごはん」「お寺のおいしい精進ごはん」も書かれていて、お寺ご飯普及の第一人者と言ってもよいでしょう。

ブラインドレストラン「暗闇ごはん」という、闇鍋かと突っ込みを入れたくなるような企画の代表も務めていらっしゃいます。

暗闇ごはんについては、真言宗の尼僧で漫画家の悟東あすかさんが突撃レポートされていて、彼岸寺のサイトで読めます。
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季節の食べ物、旬の食材を頂けるレシピは有り難い

「サチのお寺ごはん」について、レシピについての感想を、もう少し具体的に申し上げておきましょう。

「サチのお寺ごはん」では、その季節にまつわる食材、旬の食材についてのレシピが掲載されております。

1巻でしたら、とうもろこしと空豆のレシピを、それぞれの季節に一度試して見たいと思うた程で御座います。

とうもろこしのレシピは、とうもろこしを茹でた後にミキサーにかけてから冷やしたりと、少々手間もかかりますが、空豆のレシピはそれ程手間はかかりません。

焼き空豆のレシピは、最早レシピと言うほどのものでもないかもしれませんね。

1:空豆を用意する。
2:網であぶるようにじっくりと焼く(オーブントースターでの応用も可能)。
3:焼けたら好みの味付けで頂く。

これだけですから。

好みの味付けに関してですが、有り難い事に、八丁味噌を使った「田楽味噌」のレシピも、「サチのお寺ごはん」に掲載して下さっています。

そのレシピでは、すり鉢が必要ではありますけれども、すり鉢でごりごりと味付け用の調味料をこしらえるのも、なかなか乙なもので御座います。

私も時々、胡麻をすり鉢でごりごりとやるのですが、何とも言えない味わいを、時々感じる事があるものです。


空豆の焼き方については、七輪があればベストですが、家のコンロで網を使って焼き空豆をじっくりとあぶってこしらえるという応用の仕方が御座います。

作中では、サチが七輪の代わりに、トースターを使って焼き空豆を作る場面が出て来ますから、それが非常に参考になります。

サチが自宅で、源導住職や小木さんから教わったレシピを、最後に自宅で挑戦する場面は、調理器具の代用品や、作り方の応用も学べます。
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サチのお寺ごはんの感想は、今後も続いていきます

だだだっとお寺ごはんについて色々紹介致しましたけれども、一度にあれもこれも、というのは大変です。

まずは「サチのお寺ごはん」を入り口にして、レシピと仏法を学ぶというのは入り口としてよきかな、そのように私は思うております。

ちなみに、後日私は2巻が発売されてから、1巻と2巻を両方揃えました。

参照:「サチのお寺ごはん2巻の読書感想」

私、普段あまり漫画を読みませんけれども、東本願寺文庫のお陰様で、仏教関連の漫画を読ませて頂くようになりました。



なんとも、有り難いご縁だと感謝しております今日この頃です。



合掌

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