サチのお寺ごはん2巻の感想。レシピも仏教も学べる漫画

有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。

東本願寺文庫で「サチのお寺ごはん」1巻を読んで、5月に2巻が発刊されるということで、1巻と2巻を同時に購入致しました。
099123 サチのお寺ごはん1巻の内容やレシピと読書感想については、以前にお伝えしておりましたね。



増上寺の24時間不断念仏会に参加させて頂いた時、東京の「お寺の漫画図書館」を運営されているお坊さんに話す事を忘れていたのを思い出しましたが、そのうち揃えて下さると思うております。



サチのお寺ごはん2巻は、1巻に引き続き、精進料理やお寺ごはんのレシピが各話の終わりにコンパクトにまとめられております。

今回も、仏教・仏法とお寺ごはんのレシピを同時に学べる、仏教者や仏教好きにとっては嬉しくも有り難い内容に仕上がっていました。(私個別の感想です。)

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「サチのお寺ごはん」2巻のレシピを少しだけ紹介

「サチのお寺ごはん」2巻のレシピや料理内容と、話の内容を少しだけ紹介致します。



今回は、お寺で作るカレーや、きのこのグリル海苔和え、クリスマスに食べるであろう肉料理など、一見すると「本当にお寺で食べるものなの?」と思うような料理やレシピが登場致します。

でも、料理やレシピは食材を無駄なく使う内容であり、節約術や食材を無駄なく使いたい人にとっては心強いレシピや料理内容に仕上がっています。



なかでも、お寺の料理っぽくて経済的な料理に「飛龍頭」というお寺ごはんが登場します。

なんとなく、るろうに剣心の飛天御剣流の技名みたいで「九頭龍閃」を思い浮かべた人もいらっしゃるやもしれませんね。



「飛龍頭」は、名前は諸説あって、ここで説明すると長くなるから、詳しくは「サチのお寺ごはん2巻参照」とさせて頂きます。



簡単な解説だけさせて頂きますと、作り方・レシピはそれほど複雑では無く、豆腐と残り野菜と、すり下ろした山芋と片栗粉と小麦粉を混ぜて、それを油で揚げるというものです。

ポイントは、野菜の皮も食材として使用するところです。

大根の葉っぱ南瓜の皮など、捨ててしまいそうな部分も食材として使えますから、食材の無駄が無くなり、とても禅的な料理です。

しかも唐揚げの代わりそうな揚げ物ですが、食材は豆腐と野菜がメインですから、お酒のつまみにもなり得る上にヘルシーという優れものです。

まあ、お寺ごはんはどれも結果的にヘルシー、健康的ですけれども。
415845 サチのお寺ごはん2巻に登場する健康的なお寺料理と言えば、豆乳鍋も外せません。



これは、主人公のサチが風邪を引いて、病み上がりの時に食べる料理です。

風邪と言えばおかゆというイメージですけれども、豆乳鍋は野菜と豆腐を中心に作る事で、タンパク質を上手に摂取する事が出来ます。

風邪や体調不良の時には、豆乳鍋を覚えておくと良いでしょう。

鍋物は具材を入れて加熱するだけなので調理も簡単ですから、体調不良の時は心強いです。
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「サチのお寺ごはん」は、2巻も易しく仏教・仏法に触れて学べる内容に仕上がっている

サチのお寺ごはん2巻は、1巻から引き続き、仏教・仏法を易しく学べる内容に仕上がっているなあ、というのが率直な私の感想です。



仏教というと、難しそうな仏教用語「諸行無常」や「身心一如」「布施波羅蜜」等々、そのような言葉ばかりかと思われる人もいらっしゃるかもしれません。

確かに、仏教用語や仏教発祥の言葉も沢山ありますが、「サチのお寺ごはん」には、そのような仏教用語はあまり出て来ません。



「サチのお寺ごはん」では、仏教用語をあまり使わず、それでいて仏教の基本的な事を、お寺の住職をしているキャラクター、源導を介して教えてくれています。



例えば、2巻でしたら最初のカレーの回で、インドの仏教と日本の仏教を、インドのカレーと日本のカレーという見方から説明しています。

インドの仏教と言えば、原始仏教・上座部仏教にあたるでしょうか。
(現在は上座部仏教・テーラーワーダ仏教は、スリランカやタイというイメージがありますが。)

日本に伝わった仏教は「大乗仏教」と呼ばれる仏教で、そこから浄土仏教禅仏教と発展していく事を、歴史出学んだ人もいらっしゃるでしょう。

日本史だと、仏教をはじめ宗教に関してはさらりと流す程度ですから、私としてはもっと深めた内容を教えてくれても良い気がするのですがね。



サチのお寺ごはん2巻では、

「日本のカレーは、やっぱり日本のカレーとしか言いようがない」

という台詞が出て来ます。

そしてその後、源導が

「仏教も同じで、インドの仏教から見たら日本の仏教は見た目が大きく異なる。」
「カレーと同じように、日本の風土に溶け込み受け容れられて今に至る。」

と、話します。



元々、日本には土着宗教や神道があり、神仏習合と呼ばれる時代を経ていて、そこから色々な形で展開されて今日に至ります。

作中で源導が言っていた通り、他国の宗教・教えである仏教を取り入れ、それを尊敬し、更に独自に発展させた先人、高僧達の智慧や活動があるからこそ、今日まで仏教が受け継がれてきたという歴史があります。



この話を読んだ時、以前に浄土真宗のお坊さんと、「どれが本物の仏教か」という問いについて話をして頂いた事を思い出しました。



よく、色々な仏教の形や教義がありますが「どれが本物の仏教だろう?」と、当たり外れを考える人がいます。

出来るだけ、外れを引きたくない、損したくないという、現代的な思考なり影響があるのでしょう。



でも、この「本物だの偽物だの」という分別の仕方による宗教への触れ方には、危険もはらんでいます。



仮に「これが本物だ!」という宗教や教えなり教義に出会った場合、その他を「偽物だ!」と排他的に考えたり切り捨てたり、攻撃するという危険性があるのです。



そもそもとして、仏教は釈尊(ゴーダマ・ブッダ)の時代から、「他の宗教を批判・非難しない」という姿勢や在り方を持っておりました。

それに、本物だの偽物だのと言う時点で、仏教とは離れている気がする、私はそのように考えております。

ただ、仏教を語る危険な宗教や怪しい宗教があることも確かですから、本物と偽物を分別したくなるのもわかりますがね。



その事を思うと、この漫画を機会に、一度宗教について考えて観るのもよいのではないか、そのような味わいも御座います。

漫画という形で、漫画を入り口として仏教・仏法とご縁を頂く、そしてそこから宗教についても学ぶご縁に繋げていく、このような味わいも乙なものかと存じます。



「サチのお寺ごはん2巻」では、このような事を考え、改めて仏教について学ばせて頂いたものです。
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サチのお寺ごはんの今後も楽しみ

他にも「自分都合・自分のエゴの押しつけになっていないか」を気づかせてくれる話もあり、今回も易しく仏教を学べる仕上がりを見せてくれています。



「サチのお寺ごはん」は、仏教や精進料理の入り口に良き漫画かな、そんな感想を持って読んでいる今日この頃です。



尚、1巻の感想はこちらに記して御座います。

参照:「サチのお寺ごはんの感想」



また、今回紹介させて頂いた飛竜頭という料理とレシピは、応用範囲が広いと頂いております。

その事に関連した事柄も、こちらに記しております。

参照:「中秋の名月の食べ物とレシピ」

参照2:「節約生活のコツ|食費を抑える節約レシピ編」



今後、3巻と続いて行くたびに、「サチのお寺ごはん」は購入して読んで行く事となるでしょう。

この漫画とご縁を結ばせて頂いた事に、感謝申し上げる次第で御座います。



合掌

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