なだぎ武さんのディランマッケイネタと瞑想

有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。

私はテレビというと、ぶっちゃけ寺か報道くらいしかみませんし、バラエティ番組やお笑い番組の類いとは全くもって縁遠いものです。
238463 そんな中、昔にたまたま縁があって観たことがあるお笑いネタに、
:なだぎ武さんのディラン・マッケイ
というネタがありました。

ディラン・マッケイというのは、ビバリーヒルズ高校白書とビバリーヒルズ青春白書で、ルーク・ペリーさんが演じた男性キャラクターの名前です。

もう20年以上も以前の作品で、観ていた人もそれなりの年齢になっている頃でしょう。

スポンサーリンク

なだぎ武さんは、そのディラン・マッケイの物まねネタを披露して、R-1ぐらんぷりでもチャンピオンになられております。

そのなだぎ武さんによるディラン・マッケイネタは、実は非常に禅の学びや瞑想のヒント、禅的生活の知恵なりヒントがあります。

なだぎ武さんのディラン・マッケイネタで注目すべきは実況中継

なだぎ武さんのディランマッケイネタは、リーゼントのかつらを被って、自転車に乗って登場し、自己紹介するところから始めます。

「んにゃー、ビバリーヒルズからやってきた、ディラン・マッケイだ。」
と、おきまりの台詞を発して、ネタが続いていきます。

そして、自転車から「今、自転車を降りるからな、今、間違いなく自転車を降りている」と、逐一実況中継しながら、丁寧に自転車を降りていきます。

そうやって、ネタが続いて行きます。



内容自体は、面白いと感じる人と感じない人がいるでしょうが、それは個々の感性なり感覚的なところですから、ここでは省きます。



なだぎ武さんのディランマッケイのネタで、
:毎回、実況中継ネタを入れている
という部分です。

私はこの実況中継ネタを観て、
「これは非常に禅的な学びや瞑想をする上でのヒントがある
と感じました。



なだぎ武さんのディランマッケイネタでは、こんな感じで実況中継をされます。
「今、自転車を降りるからな。よ!」「今、自転車を降りている。」「間違いなく、自転車を降りている。」「そして、降りた。」

このように、自転車を降りるという一つの動作に対して、逐一細かく実況中継するというのが定番のネタを披露されます。

そしてその後も、自転車を舞台の端にとめに行く際に「今、間違いなく自転車を止めに行っている。」「自転車を、とめた。」と、しつこく実況中継されます。



そして、これが、禅の世界や瞑想に繋がるのです。



禅の世界では、己の現状や「今、ここの自分」をつぶさに内観するという修行をしていますし、ヴィッパサナー瞑想では「現在の自分の状態」を実況中継し続けるという修行をします。

つまり、なだぎ武さんのディラン・マッケイネタの実況中継は瞑想の術でもあるのです。



なだぎ武さんが、そこまで考えてディラン・マッケイを演じて実況中継されているかどうかは分かりかねます。

しかし、これは少なくとも、私やあなたの日常生活に活かせる知恵・智慧であることは確かです。

スポンサーリンク

ヴィッパサナー瞑想では声に出さずに実況中継を続ける

なだぎ武さんのディラン・マッケイネタでは、いちいち声に出して実況中継をしています。

お笑いネタで舞台に立っている以上、そうしないと笑いも取れないし致し方ない仕事の部分がありますが、ヴィッパサナー瞑想では声に出さずに心の中で実況中継をするものです。

ただ、声に出してみるとこんな感じかもしれないな、というのは、なだぎ武さんのおかげで掴めるという気がします。



実際にあなたがヴィッパサナー瞑想を実践する時は、
:声に出さずに心の中で実況中継する
と言う方法で行って下さい。



238384

なだぎ武さんのディランマッケイネタは、小池龍之介さんの瞑想にも応用出来る技である

なだぎ武さんのディランマッケイネタは、テレビ出演もされている小池龍之介さんという、原始仏教僧侶の瞑想術でも活用出来る智慧です。

参照:「小池龍之介さんの瞑想や本の情報まとめ」



もしかしたら「報道ステーション」に出演されていましたから、ご存じの方もいらっしゃる可能性がありますね。



また、著書もだせばベストセラーと言うほどに売れている方ですから、読書好きの人ならば「あ、知ってるこの人」と思われるやもしれません。



小池龍之介さんは、原始仏教の僧侶であり、サマタ瞑想やヴィッパサナー瞑想も教えられる僧侶で、現在は独自に編み出した瞑想術を「月読寺」にて教授されています。

その瞑想の仕方は、「「自分」を浄化する坐禅入門」で、その方法を詳しく知る事が出来ます。


「自分」を浄化する坐禅入門 [ 小池龍之介 ]
価格:604円(税込、送料無料)



小池龍之介さんの瞑想は、例えば歩行禅・歩行瞑想を取り上げると、「左足を上げています、運んでいます、下ろしています」というように、実況中継を丁寧にするものです。

上でお伝えしたヴィッパサナー瞑想と共通する手法です。



小池龍之介さんの瞑想術も、今回表題としてさせて頂いた、なだぎ武さんのディラン・マッケイネタが活きてくるのです。



小池龍之介さんは、坐禅瞑想や歩行禅・歩行瞑想の他に、食事の瞑想も教えていらっしゃいます。

食事の瞑想の時に「箸を持ちます、運びます」とか、咀嚼中も「噛む、噛む、噛む・・・。」と、実況中継するという瞑想の仕方です。



これは丁寧な食事の仕方も身につく瞑想法ですし、暴飲暴食にならず必然的によく噛んで食べる事になりますから、消化にも良く、健康面でも効果が期待出来る瞑想なのです。

健康的になれる食事瞑想を、なだぎ武さんのディラン・マッケイネタを活用するのは、凄く理に適った智慧だと私は思うております。



ただ、周囲からは「何やってんだ?」とは思われるでしょうが、これもまた修行のうちということで、周囲に気を囚われぬように行いたいものであります。



言っておきますが、噛むときは音を立てず、口を閉じて噛みましょう。

わざわざ「今、俺は、間違いなく噛んでいる、ああ、噛んでいるぞ、そして、飲み込んだ。」と、いちいち口に出さなくて結構です。

口を閉じずにくちゃくちゃと音を立てるのも、食事作法としてはよろしくありませんからね。

念じる実況中継をするというように、そこは応用を効かせましょう。
442881

なだぎ武さんのディランマッケイネタから学ぶように、気づきや学びの視点を活用してテレビ番組を視聴する

私は、ご縁があってなだぎ武さんのディランマッケイネタを知り、そこから禅的生活や瞑想に活かせるという知恵とヒントを得ました。



普段、バラエティ番組やお笑い番組を観ている人は、こういった視点を活用して見ては如何でしょうか、と提案致します。

もちろん、馬鹿笑いしたいときなどに、無理にかしこまる必要はありませんし、そういう目的の時は大いに笑いすっきりしましょう。

ただ、時々で良いからそうすることで、多方面的な視点も持つ事が出来ますし、全てから学び取るという有意義な生活を送る事が出来ます。



お笑いから仏法を学んだり、バラエティ番組から仏法の知恵なり智慧を授かることだってあるかもしれません。



禅や仏教の修行においては、日常生活・行住坐臥(ぎょうじゅうざが)全てが修行の場としています。

:歩歩是道場(ほほこれどうじょう)
という禅語は、まさにその事も言い表した言葉です。



今後、なだぎ武さんをテレビで見かけたら、「あ、そういえば・・・。」と思い出して、なだぎ武さんのディラン・マッケイの物まねの物まねをする感じで、取り入れてみては如何でしょうか。



合掌

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加