有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。
現代社会や日常生活において、お金の問題というのは大小それぞれ抱えている傾向にあります。
「今月ピンチ、お金がない!」「お金を貯める方法ってないかな。」「節約術を実践しなきゃ!」と、色々やりくりの方法やコツを書いた本が結構売れていたりします。
それだけ、お金の悩みや問題というのは資本主義経済なり現代社会においてはついてまわるものですね。
お金を貯める方法は色々あるけれど・・・
お金を貯める方法やコツと申しましても、方法論は千差万別、様々にあります。お金を貯める方法やお金を使ったり運用するプランを一緒に考えてくれる人というと、ファイナンシャルプランナーでしょうか。
もちろん、プロフェッショナルに相談することは一つの方法ですけれども、貯金したいのにプロにお金を使って貯金どころではない、なんてことになったら本末転倒です。
まあ、そうならないようにしてくれるのがプロなんでしょうけれども。
インターネット上を観てみますと、お金を貯める方法として
:インターネットでバイトする(お小遣いサイトとかクラウドワークスなど)
:投資(FXとか株など)
が紹介されていますね。
インターネット副業は、お金を貯める際には現在ではよく知られている概念です。
しかし、これってお金を貯める方法と言うよりも、お金を増やす方法論です。
しかも投資の場合は、お金を貯めるはずが逆にお金を失う羽目になるリスク(危険性)がありますから、私はどうかなあ・・・と思うところが御座います。
最近メディアでも紹介されて有名になってきていると思われる、いわゆるネットバイトも色々とあります。
1記事いくらでという案件のネットバイトもあり、確かにお金を貯める方法や副収入を得るには有効ですけれども、中には詐欺的な酷いものもあります。
全てダメとは言いませんが。
古今東西、色々なお金を貯める方法やコツは紹介されていますけれども、そんなに複雑な事を色々実践しなくても、お金を貯める方法は原理を理解すれば自ずと見えてきます。
お金を貯める方法の基本:収入-貯蓄=支出で暮らすし、更に貯める事を意識する
お金がない状態になる、お金が貯まらない、その原因は単純明快です。お金は使えば減ります、限りある資源を消費すれば、減るのは当然です。
「投資として使えば増えるじゃないか?」という突っ込みは、それは増やす方法で純粋に貯める方法とは離れますから、ここでは省きます。
そこで、お金を貯める方法としては最初に貯蓄分をさっ引いて、その分を支出とし、その制限内で生活する、という暮らし方は如何でしょうか。
実際に貯めている人の話を見聞きすると、
:収入-貯蓄=支出
という計算式で暮らしていたり家計簿を付けている人はいらっしゃいますからね、この実践から来る知恵を拝借致しましょう。
実はこれ、禅的な要素も見えるのです。
禅の修行を行う雲水さんは、持ち物を初に驚く程少なくした状態で修行生活に入ります。
居住スペースも、2畳分かそれくらいの生活空間しかありません。
お風呂に入る際にも、使う水の分量が厳しく制限されていたりと、禅の世界では純然たる修行生活においては制限がかかりまくっています。
流石にそこまで真似する事は、一般社会では難しい事ですが、最初に上限という制限を設けて生活すると言う事は、禅の修行に通じる禅の智慧でもあります。
もちろん、最初に普段の支出を算出しておく必要はありますよ、いきなり無理は出来ませんからね。
それを踏まえた上で「収入から先に貯蓄金額を引いた分で生活する努力をして見る」これは直ぐにでも活用出来るお金を貯める方法であり、知恵と言えるのではないでしょうか。
この方法を実践するポイントは、
:淡々と行う
ことです。
突然の出費(冠婚葬祭や怪我をしたりして入院する等)のアクシデントがあるのが諸行無常(しょぎょうむじょう)である世の中、未来が見えぬ現世の常です。
だから、やむを得ない出費で支出分を超えてしまうこともあるでしょう。
そのような時は致し方ないと「諦める(明らかにして悔いない)」ことです。
そういうやむを得ぬ事態以外で、物欲という煩悩により制限されていた支出分よりも増えた場合は、ただ自己嫌悪するのではなく、支出の原因を解析して次月に活かす、淡々と是を繰り返しましょう。
「感情や煩悩に流されたり支配されず淡々と実践する」これがポイントです。
お金を貯める方法:無駄遣いや物欲に支配されない生活をする
これで、決められた支出分以内での生活をすると、自動的に貯金は積み重なっていきます。(アクシデントや冠婚葬祭など、よほどの思わぬ出費が無い場合が無い場合の話です。)
そして、ここで更にお金を貯める方法やコツとして、すぐに実践出来る事が
:己の物欲という煩悩を知る事
です。
自分がどんな時に何を欲しがるのか、それを自己分析・自己解析して客観的に見つめるという作業です。
これは、仏教の瞑想や内観という方法論・教えに通じることです。
ここでは欲全てと広げすぎると収拾が付かなくなる恐れがありますから、今回はわかりやすく「物欲」に限定して話します。
あなた自身の物欲の根源なり、物を欲しがる時の衝動や感情・感性を内観し気づく事が出来たら、欲の範囲を広げて頂いて構いません。
具体的な方法は、例えば何か物を購入する時に、「何故、これが欲しいと思ったのか?」「きっかけはなんだったのか?」というように、購入しようとした対象物に対して、どのような欲を持ったのか、そのきっかけについて等、問いを立てていきます。
私の実践した例ですと、小腹が空いたときに偶然パン屋やコンビニエンスストアが見えて、思わず立ち寄ったときなどに、ふとそのような内観的な思考を巡らすようにしております。
衝動買いがなかなかやめられなくて悩んでいる人にとっては凄く効果的であり、お金を貯める方法としても機能します。
己の物欲の出処をしっかりと見定める事が出来れば、無駄(だと自分が思っている)な買い物もしなくなっていきますし、結果的に支出額が減っていきます。
そうすることで、予め定めておいた支出額よりも、更に出費が抑えられて、その分を貯蓄に回したり繰り越したり出来る、というわけです。
ファイナンシャルプランナーなど、プロに相談するのも良いですが、これなら今すぐにでも意識的に取り入れられることだと私は思うのですが、如何でしょうか。

お金を貯める方法は難しい事をすることなく、禅的生活をすれば自ずとお金は貯まる
今回は、お金を貯める方法やコツ、お金が貯まる生活を、送る仏教や禅の智慧から、生活の知恵に変換してお伝え致しました。そもそも私は、いきなり全部始めるのは難しいでしょうけれども、禅的生活を送れば自ずとお金は貯まっていくだろうと考えております。
禅の世界では「物を増やさない」「余計なことはしない」「執着を捨てる」等の在り方で生きるわけですからね、そりゃお金を使う機会も減りますから、自然とお金が貯まります。
お金への執着も滅していくことになりますから、貯金や貯蓄との在り方も必然的に自己問答することになるでしょうけれども。
流石に、現代社会でこのような生活をいきなり始めるのは難しいけれども、一つ二つ、禅の智慧を拝借して禅的生活を送る知恵を実践する事は、直ぐにでも出来そうなものです。
今回は、お金を貯める方法やコツとして、それを具体的な形に変換してお伝え致したことですから、まずはここから初めて見るのも一つの有効な方法だと、私は思うております。
尚、お金を貯める方法とも親和性のある話も、幾つか御座います。
参照:「断捨離実践のコツと効果まとめ」
参照2:「シンプルライフなミニマリスト情報まとめ」
参照3:「持たない暮らしを使い切る暮らしで実践する」
断捨離した後のシンプルライフやミニマリスト生活、そしてそれを維持する丁寧な暮らしは、お金を貯める方法の実践例として親和性が高いと、私は頂いております。
仏教の知恵を活かしたお金を貯める方法論ですから、一つだけから実践するのも、仏道を歩みながらお金を貯める方法の実践となる事でありましょう。
合掌