有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。
このお堂(ブログ)で、小池龍之介さんについての話を幾度かしてきております。
私は浄土宗の檀家で在家仏教徒ではありますが「フリースタイルな在家仏教者」という立ち位置から、小池龍之介さんの原始仏教や、その他禅宗の本も読ませて頂いております。
比較宗教学の一環として、教義を相対化する事によって、立ち位置なり多角的な視点も訓練できる一助となれば戸、思うところもありましてね。
小池龍之介さんについて、何度かお話しをさせて頂いていく内に、色々と表題も溜まってきましたから、ここで一度まとめさせて頂きます。
ここを起点にして、表題を行ったり来たりして頂く事で、より深く学び味わうきっかけにして頂けましたら、私としても大変嬉しゅう御座います。
小池龍之介さんのテレビ出演まとめ
小池龍之介さんは、ご自身のお住まい、現在は「月読寺」と山口県の「正現寺」を行ったり来たりする生活をされています。「月読寺」では、定期的に原始仏教の瞑想法「サマタ瞑想」や「ヴィッパサナー瞑想」、またそれらから編み出された独自の瞑想を教えていらっしゃいます。
そのような活動をされていらっしゃる一方、最近はテレビ番組にもちょくちょくと出演されるようになっていますね。
東大卒・東京大学卒業者で学生結婚も体験されている僧侶である事から、経歴の振り幅が激しい若き僧侶というのもあるのでしょう。
メディアで取り上げられやすいというのも、経歴から頷ける部分も御座います。
「7時にあいましょう」や「報道ステーション」に出演された経歴があり、仏教に馴染みが無い人でも知っているという人もいらっしゃるやもしれません。
参照:「小池龍之介さん(僧侶)がテレビ「7時にあいましょう」で紹介される」
テレビ出演はされている小池龍之介さんは、ミニマリスト的な生活をされており、まさにシンプルライフの実践者です。
それゆえに、テレビを持たずに生活されていて、携帯電話も解約されて現在は持たれていないという事が、「貧乏入門」という本に書かれておりました。
テレビ出演されるのにテレビを観ないというのも、珍しい生活の在り方ということで、注目されやすいというのも、メディア受けする要因でしょうかね。
小池龍之介さんの本・著書まとめ
小池龍之介さんの本と言えば、「坊主失格」や「考えない練習」が有名です。「坊主失格」では、小池龍之介さんの経歴をまとめて読む事が出来る著書です。
私は小池龍之介さんの本・著書を10冊は読んでおり、「「自分を浄化する坐禅入門」が、実生活での実践出来る瞑想が書かれていることから、これを最初に読まれると良いかな、と勝手に考えております。
坐禅瞑想は、禅宗の坐禅と共通するところもあり、また違った部分もあって、禅に興味がある人は、相対化して理解するために参考となる本にあり得るのではないかと思うております。
参照1:「小池龍之介さんの本で私が選ぶ3冊」
参照2:「シンプルライフなミニマリスト生活の参考になる仏教の本」
上の参照記事で紹介した小池龍之介さんの本以外では、5人の僧侶による共著「覚悟の決め方」もあります。
「覚悟の決め方」では、テレビで共演歴もあり、大阪の應典院で対談された釈徹宗さんも参加されています。
小池龍之介さんも浄土真宗本願寺派の僧侶だった時期があり、釈徹宗さんも浄土真宗本願寺派の僧侶であられる方です。
小池龍之介さんと釈徹宗さんって、何かとご縁がありますね。
小池龍之介さんは原始仏教の僧侶であり、拘らない事を教える人で、釈徹宗さんは比較宗教学がご専門の大学教授でもありますから、宗派を超える事に寛容さをお持ちなのだろうとお見受け致します。
その辺り、共鳴することがある何かがあるのやもしれません。

小池龍之介さんの瞑想まとめ
小池龍之介さんは、サマタ瞑想やヴィッパサナー瞑想をはじめ、独自の瞑想も一般の方々にお伝えする仕事もされています。食事の瞑想や歩行瞑想・歩行禅は、上で紹介した参照記事でもお伝えしている瞑想術です。
特に食事の瞑想は、禅の食事作法や修行に通じるところがあり、腹八分目で食事を終えるコツでもありますし、その結果ダイエット効果も期待出来ます。
参照1:「腹八分目のコツとダイエットに効果的な2つの方法」
参照2:「小池龍之介さんの食事瞑想はダイエットにも効果的」
そもそもとして、禅の食事や精進料理、修行中の僧侶の食事スタイルは、太りにくい食生活ですからね。
瞑想云々抜きにしても、精進料理は低カロリーで太りにくいメニューですし。
小池龍之介さんの瞑想は、実況中継をしているような感じで行うという特徴があります。
実況中継瞑想の参考には、なだぎ武さんのディラン・マッケイネタが、実は参考になるものです。
参照:「なだぎ武さんのディランマッケイネタは瞑想のヒントがある」

小池龍之介さんの瞑想と丁寧な暮らし・丁寧に生きるという事
丁寧な暮らしの実現に、小池龍之介さんの食事瞑想から始める、というのも良き智慧だと思います。参照:「小池龍之介さんの瞑想は丁寧な暮らしの智慧」
そもそもとして、仏教や禅では「丁寧に生きる」という事を説いております。
丁寧な暮らしを実現する根本である「丁寧に生きる」という事は、何事においても意識的に行う、意識の量を増やして生活するという事でもあります。
意識の量と言えば「意識の量を増やせ」という、斎藤孝さんの本もありましたね。
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私はそこから「意識の量を増やす」事を覚えたら、今度は意識の量を減らすことと、「意識の濃度を上げる」のが瞑想に必要ではないか、と考えております。
坐禅の仕方について、玄侑宗久さんは「身体の2点に意識を集中させると、思考する余裕が無くなる」と、著書で教えて下さっています。
坐禅の型を禅寺で身につけたなら、両足の裏、土踏まずの2点に集中して坐禅して見られると良いでしょう。
私はこの方法も実践しておりますし、坐禅の時は法界定印という手の形を組んでおるのですが、法界定印と丹田・身体の中心とに意識を集中させる訓練をしております。
「意識の量」は、気配り出来るように「意識の量を増やす」を覚え、集中力を高めたり、丁寧に暮らす、丁寧に生きるために「意識の量を減らし、濃度を上げる」というイメージです。
この話を踏まえて。
小池龍之介さんの瞑想は、つぶさに実況中継をするという方法論が説かれております。
一つ一つの動作・所作を実況中継すると言う行為そのものが、すでに丁寧さを意識しないと出来ないことであります。
これは、意識の濃度を上げて丁寧な暮らしを実現する修行としては、理に適った智慧ではないかと思うところであります。
丁寧な暮らしを実現するならば、まずは食事時だけでも、食事瞑想を訓練すると言う事から始めるというのは、一歩目の智慧としてよいのではないか、私はそのように頂いております。
禅の教えから丁寧な暮らしと「丁寧に生きる」を始めるもよし、小池龍之介さんの瞑想をヒントに実践し始めるもよし、あなたの一助となれば、嬉しゅう御座います。
合掌