花祭り(灌仏会の通称)と甘茶|京都の寺編

有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。

灌仏会の通称、別称の一つである「花祭り」の時期が近づくと、各地のお寺でお釈迦様のお誕生日をお祝いさせて頂く催しが開かれます。
142916 東京でしたら、浄土宗の増上寺では花祭りの特別法要「灌仏会法要」もあり、誕生佛に甘茶かけも体験させて頂けます。

東京で灌仏会・花祭りと言うと、有名所では浅草寺や護国寺を連想する人も多いでしょうか。

護国寺というと、私は京都の仏教徒ということもあり、教王護国寺(東寺)を連想するのですがね。

スポンサーリンク

東京では、増上寺や護国寺に行って、花祭りの時期にお釈迦様のお誕生日のお姿「釈迦誕生像」に甘茶をかけてお祝いさせて頂く事が出来ます。



私は京都の住民で、実際にお寺に赴いてお釈迦様のお誕生日をお祝いさせて頂いた経験がありますから、「京都で甘茶でお誕生日をお祝いできる寺」をご紹介させて頂くと共に、催しもののご案内もさせて頂きます。

他府県の人が一番行きやすいのが「真宗本廟(東本願寺)」

私は龍谷大学で灌仏会を知り、灌仏会の通称「花祭り・花まつり」の名称で覚えてきておりますから、ここから先は「灌仏会→花祭り」で表記させて頂きますね。



他府県の人が、観光がてら京都にやってきて花祭り体験や、お釈迦様のお誕生日をお祝いさせて頂くならば、
:真宗本廟(東本願寺)
が、立地的にも交通の便でも一番でしょう。

このことは以前にも少しお伝え致しました。

参照:「灌仏会(花祭り)はお釈迦様のお誕生日」



2016年の東本願寺では、御影堂門御修復が終わって阿弥陀様もお戻りされたこともあり、今年は観光で来られる方も沢山いらっしゃいます。



お釈迦様の釈迦誕生像に甘茶でお祝いできる場所は、
:御影堂門
という京都三大門の一つである大きな門の下です。

ここに像と甘茶が設置されておりまして、私も甘茶でお釈迦様にお祝い申し上げて、合掌して参りました。

ここの甘茶は飲料用の甘茶ではありませんから、絶対に飲んではいけません。



ちなみに、京都三大門は臨済宗の東福寺の門、浄土宗の知恩院の門東本願寺の御影堂門の事です。

知恩院は、下で紹介する六角堂からおよそ2.5㎞東側、速い人で30分、大体45分前後歩けば到達する場所にありますから、お寺のはしごというのも春の京都を旅する良い観光ですし、運動にもなります。

知恩院の階段はきついですけれども。



東本願寺から北上して六角堂を目指すならば、仏光寺も通り道ですから、顔を出して見られると良いでしょう。



そして、仏光寺の南側に小さめのお寺「平等寺」がありまして、そこでもやかんに入った甘茶を振る舞って下さっています。

「平等寺」は、真言宗のお寺であります。

花祭りで甘茶を振る舞って頂ける、とは書きましたが、やかんに入っている甘茶を、自分で紙コップに注いで頂く、という方式を採られております。

私もここで、仏光寺から知恩院へ向かう前に立ち寄り、甘茶を一杯頂きました。



スポンサーリンク

六角堂(頂法寺)で甘茶も振る舞われパレードの催しからも近い

六角堂は「頂法寺」の通称ですが、六角堂という呼び方で知られていますから、「六角堂」で統一して紹介致します。

六角堂は、京都の烏丸通りから六角通りを東に入ったら直ぐのところにあります。

いけばな発祥の地とも言われていますから、華道・いけばなを習っている人なら知っているという人も多いのではないでしょうか。



六角堂では、花祭りに甘茶を振る舞って下さるようですし、お釈迦様を甘茶でお祝い申し上げる事も出来るように、像を設置して下さっています。

綺麗な白鳥もいますよ。


また、六角堂を出て東に進むと、寺町通りと新京極通りという、京都の繁華街・商店街に行く事が出来ます。



新京極六角「ろっくんプラザ」では、2016年の4月9日の土曜日に、
:花まつり2016
と題して、法要やパレードが開催されます。



新京極六角・ろっくんプラザの場所は、浄土宗系列の「誓願寺」の前です。

「誓願寺」は、浄土宗西山深草派の総本山であり、商店が建ち並ぶ場所にあります。

MOVIX京都やゲームセンターの直ぐ近くにあり、町中にある衆生ととても近い距離にあるお寺で、私はこの辺りに有り難さと尊さを感じておったり致します。

また、落語発祥の寺という事もありまして、安楽庵策伝上人が第五十五世法主を務められたお寺と言う事でも有名です。

私は、MOVIX京都に行く前と後には、「誓願寺」に立ち寄って、お念仏を称えさせて頂いていたりします。

MOVIX京都から歩いて1分かかるかどうかの場所にあるから、直ぐに分かります。



花まつり2016の催しについてですが、13:00からはぜんざい接待があり、14:00から法要があります。

この法要を機会に仏教やお釈迦様について学ばれることは、仏教に触れる良き機会ではないかと思います。



14:35からはパレードが開催されて、
:新京極のアーケード街を南へ

:四条通を河原町通り方面へと東へ

:三条方面へ北上
という順路を辿ります。

着ぐるみや龍谷大学吹奏楽部、各学校のチアリーダー部も出演しているようですから、かなり賑やかな催しです。



甘茶を振る舞われるお寺でホッと一息ついて、法要で仏教に触れて、パレードを楽しむ、そのような京都での花祭り(灌仏会)を体験されるのも、良き一時となるやもしれません。
327928

花祭り(灌仏会)を機会に、京都の寺巡りと仏事のエトスに触れる

花祭りの時期に京都に来られたら、この花祭りという仏事を機会に、京都の色々な寺を巡る寺巡りの旅をされるのも、乙な過ごし方ではないかと、勝手に思うております。

日本に古来より伝わりし仏事は数在れど、現在はお盆や春秋のお彼岸、年末の除夜の鐘くらいしか知らないと言う人も、多いのではないかと存じます。

正月も仏教においては「修正会(しゅしょうえ)」といって、仏事ではありますけれども、神社に初詣に行く人が多く、仏事と認識している人はあまりいないのではないか、そのような事も感じております。

そのような現代社会において、花祭り(灌仏会)というのは、日本における殆どの仏教宗派が共通して行う仏事であり、仏教のエトス(行為様式)であります。

仏教色を感じる事が出来る花祭りというエトスから、仏教的なパトス(精神性・情緒)を感じる事が出来る良い機会であると、私は味わっております。

仏教というと、現代社会では特に堅苦しさを感じる人もいらっしゃるやもしれません。

でも、東西の本願寺や知恩院をはじめとして、花祭りの時期には、京都の色々なお寺で、そのエトスを体験する事が出来ます。

仏教に触れる良い機会ですし、花祭りの時期に京都に来られた人は、そのエトスから仏教を味わってみられてはどうか、そのように思います。

380071

色々と京都の花祭りを解説致しましたが・・・

京都に住まう仏教徒として、実際に観てきた東本願寺の花祭り・灌仏会の様子や、その他、京都で催される花祭りの様子を色々と紹介してきました。



ただ、実際にどういうものなのかは、やはりあなたご自身が体験して頂かないことは始まりません。

もちろん、無理強いはしませんし、時間や距離の都合もらいますからね。

興味を持って頂けたならば、体験されることによって、仏教との接点が出来たり、御法話を聴聞するという事を肌で体感して頂けることと思います。



その事を伝える言葉に
:冷暖自知(れいだんじち)
という禅語があります。

「水冷たいか温かいかは、触れなければ自分では知る事が出来ない。」
「冷たい、暖かいの感覚は、自分で体感しないと知る事が出来ない。」
という解釈がなされる禅語です。



「灌仏会とか、花祭りって実際どんな感じなのだろう?」と思っていても、体験しないことには知る事は出来ません。

ご近所だったり、この時期に観光で京都に来られたならば、お釈迦様のお誕生像に甘茶をかけて、合掌してお誕生日のお祝いを申し上げる、それだけでも体験されてみては如何でしょうか。



合掌

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加