有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。
あなたは、糖質制限ダイエットをご存じでしょうか?
糖質制限ダイエットは、炭水化物ダイエットとも混合されるダイエット方法で、パレオダイエットの手法に共通するところも見出しております。
スポーツ選手の糖質制限と糖質の摂取方法には、代表的なものにカーボローディング(グリコーゲンローディング)などがあります。
試合が近いスポーツ選手は、このような糖質を制限した食事のコントロール方法を昔から今に至るまで行われていますから、確かに有効ではあります。
でも、そういったスポーツ選手以外の人も、糖質制限ダイエットを行うようになり、その影響か飲食店では「ライス残し」という現象に頭を悩ませたりお怒りの人達もいらっしゃいます。
ご飯・米の行く末を考えたらライス残しは言語道断「喝!」
結論から申し上げますと、ライス残しは私からすれば「言語道断!喝!!」
です。
私は、糖質制限ダイエット中の人が、レストラン等の飲食店で「ライス残し」をするという報道を知ったとき、飲食店の従業者でなくても怒る人はいるだろうと思いました。
かくいう私も「喝!」とか言っているくらいですからね。
合掌して「いただきます」と挨拶したならば、責任を持って最後までいただきましょうよ、ライス残しは言語道断です、「喝!」です。
そもそも、「ライス残し」や食べ物を残す行為は、仏教云々以前の問題であり課題です。
私も飲食店で働いた経験がありますが、残されたご飯・米の行く末は、残飯としてゴミ箱に直行です。
あの時の「ああ・・・。」というやるせなさと言ったら・・・。
仏教・仏法の教えでは、食べ物は命を頂いている事と同義です。
その頂くはずの命が「ライス残し」をした事によってゴミ扱いとなってしまいます。
日本が世界に発信できる「勿体ない精神」にも反しますし、仏教的にも言語道断の行為です。
「ライス残し」についてインターネットの報道を読んで観ると、
「昔は、米を残したら目が潰れる、と言われたものである」
とありました。
私は、このような教え方はされていませんが「ご飯を残したら罰が当たる」と、祖父母、両親から教わって育ちましたし、今でもその教えは大切にしております。
「罰が当たる」とは、宗教色の色がある戒めではありますが、食べ物を粗末にしない精神や宗教心を育むためには、とても有効な教えだと私は思うております。
ちなみに私は「ご飯を残したり粗末にしたら、お百姓さんに申し訳ない」という表現をどこかで学んだ事があり、その教えも大切にしております。
これは「目に見えない人の働きによって、目の前の食事や米を頂ける」という、仏教的な教えであり、広めたいと考えております。
仏教的、特に禅的な食について学びたいならば、入り口として「禅と食」というどんぴしゃりな題名の本があります。
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空想の話になりますが、ライス残しを観たピーターラビット君に
「愚かな人間共め」
と言われたり笑いものにされても、言い返せませんよ。
(ピーターラビット君が、そんな言葉遣いで笑いものにするとは思いませんが。)
そこで、ピーターラビットに笑いものにされないために、糖質制限ダイエット中にライス残しをしてしまわない智慧を、仏教の話も織り交ぜながらお伝え致します。

糖質制限ダイエット中にライス残しをしない智慧1:そもそも外食しない
糖質制限ダイエット中にライス残しをしないための智慧一つ目は:そもそも外食をしない
です。
いや、本当に、これで解決します。
そもそもとして、糖質制限ダイエット中に、どれだけの糖質がまざっているか分からない外食をすると言うのが話になりません。
「糖質制限ダイエット中は外食しない」という事は、以前お伝え致しました、糖質制限ダイエットを見事に成功させた友人も守っていたことです。
参照:「糖質制限ダイエットのやり方に成功して痩せた友人の話と禅の知恵」
私の友人は、糖質制限ダイエットを始めた頃から、会食を全くしなくなりました。
外食をしなくなりますから、必然的にライス残しをする事もなくなります。
また、コンビニの甘くて美味しそうなパンも食べないようにする生活習慣を身につけたそうです。
そして、スーパーミドル級の体重が、スーパーライト級の体重にまで絞り込み、ほっそりとスリムになったのです。
糖質制限ダイエットを成功させて、ライス残しもしないためには、
:そもそも外食をしない、するにしても極力控える事
が、鉄則です。
糖質制限ダイエット中にライス残しをしない智慧2:外食方法を熟慮しメニューも吟味する
「糖質制限ダイエット中だけど、どうしても忙しくて外食に頼らないといけない」という人も、忙しい現代社会ではあり得る話です。
忙しくて、朝もギリギリだったり、夜は遅くなりすぎて疲れすぎて、そこから夕飯を調理したり、明日の朝と昼のお弁当の下準備をするのも億劫な事は理解出来ます。
だからこそ「行住坐臥全てが修行」という禅仏教の教えが活きてきますが、いきなりは流石に難しい事も理解しております。
だから、どうしても外食になりがちだったり、外食に頼らなければならない生活もあるでしょう。
でも、だからといって「ライス残し」は、お店や関わって下さる人達、母なる大地の恵みなど関連する命全てに申し訳が立たない行為ですから、すべきではありません。
そこで、糖質制限ダイエット中にライス残しをしない智慧の2つ目は
:外食方法を熟慮して、メニューも吟味する
という方法です。
例えば、少々高くても、
:昼食・ランチはビュッフェスタイル・バイキングスタイルのお店を利用する
:自分で選べる形式の飲食店を利用させて頂く
などの方法があります。
ビュッフェスタイル・バイキング形式のレストランでしたら、炭水化物以外の食べ物を自分で選んで食べる事が出来ますし、分量も調整出来ます。
間違っても「元を取らないと!」と考えて、残すくらい食べるのは本末転倒ですから、そのような食べ方はしてはなりません。
また、最近は自分で食事内容を選べる飲食店もよく見かけますから、それを利用するのも賢い外食方法です。
例えば、京都に何件かありますが「ごはんや~食堂(~の部分には地名が入ります)」があります。
(南インターチェンジ近くなら「ごはんや南インター食堂」という店名です。)
もしかしたら、社員食堂や大学の食堂で、この形式をすでに体験している人もいらっしゃるかもしれませんね。
このような形式の飲食店でしたら、炭水化物や糖質になる料理を最初から避ければ良いのですから、必然的にライス残しをしなくなります。
糖質制限ダイエット中でも、外食に頼らざるを得ない場合は、このような飲食店の活用を実践すると良いでしょう。

糖質制限ダイエットと自炊を修行と心得る
今回は、糖質制限ダイエット中でも、外食先でライス残しをしないための智慧をお伝えしましたが、本来は自炊が最も良い食事習慣です。私の友人が糖質制限ダイエットに成功したとき、外食を極力避けて、自炊による食事と栄養管理をしていたと話してくれました。
もちろん、運動もしていましたよ。
仕事の飲み会などは出席していたそうですが、それ以外は基本的に外食はしなかったそうです。
そうやって自炊中心の生活を実践して、私や関わる友人との会食も節制し、糖質制限ダイエットを見事成功させています。
このような生活は、糖質制限ダイエットに理に適った生活習慣ですし、ライス残しも必然的にしない生活環境となります。
糖質制限ダイエット中に、レストランに行ってライス付きの食べ物を注文しておきながら、それを食べず「ライス残し」をするのは、私は如何な物かと思うております。
これは店の人にも迷惑な話ですし、食の有り難みを意識していない傲慢な行為です。
これは、あくまで私個別からの提案ですが、糖質制限ダイエットをされるなら、同時に健康料理も覚える勢いで、修行として実践してみたどうだろうか、そのような提案を致します。
以前に仏教、とりわけ禅宗では行住坐臥全て修行であり、料理も大切な修行だとお伝えした事が御座います。
「節約レシピと共に意識すべき事」
糖質制限ダイエットも、食に関する修行だと捉え、修行僧になったつもりで自炊に踏み切るのも、一つの仏道の歩みへ近づく方法であると私は思うております。
そもそもとして、今まで糖質が大好きで摂取していた人にとっては、糖質制限ダイエットそれ自体が、ある種の修行です。
そして、折角ならいつもより早起きして自炊したり、昼を飲食店のランチメニューではなく弁当にするという修行も付け加えてみては如何でしょうか。
生活習慣も改善されますし、料理も覚えられますし、ライス残しもしなくなりますから、メリットが幾つもあります。
最初から飛ばすと息切れするでしょうから、始めのうちは堅苦しく難行としてやる必要はありませんし、始めは小さな事から実践し、徐々に慣らしていくくらいが丁度良いでしょう。
プチ修行をしている感覚で、まずは簡単な糖質制限ダイエット料理から始めて、ライス残しをしない努力をされるあなたを、私は応援させて頂きます。
合掌