有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。
前回、丁寧に暮らす一環として、台所では生ゴミを出さない智慧や、生ゴミをリサイクルする生ごみ処理機の話を致しました。
生ゴミは、出来るだけ出したくないものでありますし、出来る事ならリサイクルして活用したいもので御座います。
家庭菜園をされているならば、近年開発目まぐるしい、家庭用生ごみ処理機は有り難い家電製品であります。
また、最近では業務用の生ごみ処理機もあり、生ごみリサイクルの考え方も浸透するきっかけとなりましたら、私もなんだか嬉しく味わうところで御座います。
家庭用生ごみ処理機については、京都市でも補助金・助成金の制度があり、その一助となる取り組みも為されており、個人的に応援しておったり致します。
生ごみ処理機の補助金・助成金制度は有り難く活用したい
ご家庭で家庭用生ごみ処理機を購入する場合、現在は有り難い事に、各自治体にて補助金・助成金を頂ける制度がございます。私も、ちょいと目を付けた家庭用生ごみ処理機が御座いまして、購入について調べるご縁を頂きました。
その時に、生ごみ処理機を購入するに当たって、各自治体にて補助金・助成金を頂ける制度があると知るに到ったのす。
早速調べて観ましたところ、私が住まわせて頂いている京都市でも、補助金・助成金を出して頂ける制度が確立されておりました。
京都市では、
:一世帯に一台・過去に助成金制度を受けていない人
:購入金額の2分の1・最大補助金・助成金35000円
という補助金・助成金のシステム・仕組みが御座います。
ただ、出して頂ける条件もあり、京都市では電動式生ごみ処理機に補助金・助成金を出して頂けるのは上限300大まで、申込期限は2017年(平成29年)2月28日までです。
流石に、誰でも彼でも、という訳にはいかないのは、財政事情もあるでしょうからやむを得ないところでありましょう。
例えそうであっても、このように生ごみリサイクルの補助金・助成金制度があることは、大変有り難いところであります。
生ごみリサイクルの習慣も浸透していけば、この後も話します「もったいない精神」の復活と言いますか、見直しにもなり得ると、思うておりますゆえ。
ちなみに、私が「お、これはよいかも」と思った家庭用電動式生ごみ処理機は、パナソニックさんの機種です。
![]() 【送料無料】 パナソニック MS-N23-G 家庭用生ごみ処理機 「生ごみリサイクラー」 MS-N23-G グリーン【日本製】[MSN23] |
金額が43221円、わかりやすく43220円にしますと、21610円の補助金・助成金を頂ける計算です。
半分の価格で、末永くお付き合いさせて頂く事となります生ごみ処理機とご縁が結べるのは、丁寧な暮らしと使い切る暮らしを助けてくれる、エコな生活にとって有り難い事に御座います。
ちなみに、生ごみ処理機の助成金・補助金制度が、あなたの町でも適用されているかどうかは、パナソニックさんのウェブサイトにて確認することが出来ます。
私もパナソニックさんの生ごみ処理機のサイトにて、京都市の情報に辿り着くご縁を頂きました。

生ごみ処理機の補助金・助成金を有り難く活用すると共に考えたい基本的な事柄
生ごみ処理機は、有り難い事に補助金・助成金制度を享受することが出来ます。それは非常にありがたい制度であり、使い切る暮らしで丁寧な暮らしに活用しようとするならば、是非とも、と思う次第で御座います。
ただ、私は補助金・助成金制度によって、あなたのご家庭に生ごみ処理機が鎮座するようになってからも、念頭に置いて欲しい事柄が御座います。
お節介な話ではありますが。
それは、「生ごみを出来るだけ出さない台所・調理の工夫が大前提で暮らす事」で御座います。
人は易きに流れやすいものです。
生ごみ処理機が近場に鎮座していると、ついつい「どうせ生ごみが出たって、生ごみ処理機で肥料が出来るから」と、生ごみを出さない工夫を疎かにしてしまいかねません。
確かに肥料にはなりますし、家庭菜園には重宝しますが、それでは丁寧な暮らしから離れていきます。
丁寧な暮らしの実践において、台所では「食材に感謝して有り難く使い切る事」を大前提とした上で、生ごみ処理機は補助として活用する、このような在り方が望ましいと私は思うのです。
最初の内は、ちょっと遣って見ようと、試して見たくなるのも分かります。
ただ、その後は出来るだけ生ごみを増やさない工夫をして、その上でどうしても出てしまうものだけ、生ごみ処理機でリサイクルする、これが丁寧な暮らしの在り方ではないかと、私は味わっております。
お節介な話では御座いますが、あなたに響けば嬉しく思います。
生ごみ処理機で「生ごみ」を「肥料」にリサイクルに、昔ながらの智慧を学ぶ
生ごみ処理機は、利便性や経済効果はもちろんですが、私は生ごみ処理機という機械から、仏法をも見出しております。この辺り、「蒟蒻問答(こんにゃくもんどう)」的な在り方だと思うて頂ければ幸いです。
今から話す事は、浄土真宗本願寺派の山口教区のお寺におわします50代半ばの住職から伺った話です。
そのご住職が子供の頃は、まだくみ取り式のトイレがあった時代であり、排泄物を肥料として活用していた農村の光景が目の前に広がっていた、と仰っていました。
昔は「肥溜め」という、排泄物をいれて下肥(しもごえ)という肥料・堆肥にしていたそうです。
また、我々が現在「生ごみ」として捨てているような部分、人参や大根の皮なども出来るだけ食べきる、使い切るようにされていて、それでも出た「生ごみ」は、肥料としてまかれていました。
現在のような生ごみ処理機がない時代ですから、何らかの方法で肥料にしてから、田畑に巻かれていたのでしょう。
このリサイクルの在り方は、禅寺で現在も修行の一環としてなされているらしく、どうしても出てしまう「生ごみ」は、肥料としてリサイクルされているという話を、禅僧の本で読ませて頂きました。
「生ごみ」は生ごみに非ず、大切な肥料という、清浄不浄・美醜を分別しない禅的な在り方が、この辺りに見出させて頂ける智慧に御座います。
このように、我々が毎日輩出する排泄物も、生ごみもきっちりと、読んで字の如く「土に返す・土に還す」という方法で、リサイクルしてきた智慧があったものです。
私は生ごみ処理機から、そのような昔ながらのリサイクルなる智慧や、禅僧・禅寺での智慧を味わわせて頂いております。
そしてこれは、「丁寧な暮らしの実現」であり、「物を使い切る」と言う事を、真に為す事に繋がる、そのように頂いておるのです。
また、禅僧である枡野俊明さんの本「禅と食」には、
:ゴミの捨て方にも、心があらわれる
という教えが記されております。
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例えば、友人宅へお邪魔したとき、生ごみがそのまま台所に放置されていたり、やたら生ごみを出すような、もったいない食材の使い方をしている人であると知ったら、あなたはどう思われるでしょうか。
少なくとも、その人が丁寧な暮らしを実現していたり、物を大切に使い切る暮らしや、リサイクル精神を育んでいるとは思わないかと存じます。
逆に、台所がいつも綺麗スッキリという状態で、生ごみも極力出さない工夫をする料理の仕方を目の当たりにされると、どうでしょう。
更に、少ない生ごみも生ごみ処理機などで肥料として再利用されている姿を見ると、見習いたいと思われるのではないでしょうか。
その姿から「もったいない精神」を思い、見習うに到ったのであれば、私はそれが仏道を歩む一つのきっかけであると、大げさかも知れませんが、そのように思うのです。
生ごみを生ごみのまま終わらせるか、リサイクルして肥料とし、本当に「使い切る暮らし」を実現するか、ゴミの捨て方にも心があらわれるとは、そのような事だと私は頂いております。
生ごみ処理機から仏法を学び、もったいない精神を育むと、なかなかに大げさな事を申し上げたやもしれません。
しかし、ご家庭に補助金・助成金制度の助けも借りながらも、生ごみ処理機とのご縁が結ばれた場合、そのようなリサイクルの智慧と歴史も味わいながら、もったいない精神も育まれれば、素晴らしいと存じます。
尚、この話と共に役立てて頂けるであろう事柄は、こちらにも御座います。
参照:「丁寧な暮らし|食材を使い切る生ゴミリサイクル」
参照2:「片付けるコツ|キッチン・台所と料理編」
生ごみ処理機の補助金・助成金制度を、各自治体にて制定されているのであれば、もったいない精神やリサイクル精神の小冊子配布もあっても良いかな、と淡い願望を持つ今日この頃です。
合掌