有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。
あなたは、節約生活をされているでしょうか?
節約生活と言うと、切り詰めたり買い物を制限したりと、難行苦行の要素もあるとして、敬遠されたりちょっと抵抗感を持つ人もいらっしゃいます。
自然と、「あ、いつの間にか節約生活をしていたな」という、結果として節約生活に入っているような自然な流れが好ましいですね。
「節制しなきゃ!」「お金の無駄遣いは絶対禁止!」と、張り切るのは結構ですが、飛ばしすぎて反動が来たり窮屈になるのは、精神衛生上好ましくありません。
節約生活を無理せずに始め、それを維持するコツは、仏教の智慧、とりわけ禅の智慧にヒントがあります。
節約生活は節約レシピと食費を考えるのがコツ
節約生活をいざ実践しようと、まずは節約料理・節約レシピから始めようという人もいらっしゃるでしょう。「サチのお寺ごはん」のサチのように、今まで外食やコンビニ食だった人が、節約料理という形で台所に立つことは、私はとても好ましいと思うております。
参照:「サチのお寺ごはん1巻の感想」
参照2:「サチのお寺ごはん2巻の感想」
料理も生活の中で行える大切な修行ですし、仏教・仏法の智慧を実践する場でもあります。
そうなってくると、今度は食費を抑える節約料理を完成させるため「節約レシピ」が必要です。
最近では、節約レシピの本も、インターネット上で節約ブログも豊富ですから、情報収集は楽です。
ちなみに、節約料理では「もやし」が大活躍です。
節約レシピの要として、もやしを取り入れている人が多いことが、クックパッドやその他の情報源でも観て取れます。
レシピそのものは今やインターネットや本屋で手に入れる事が出来るから、簡単に知識は仕入れられます。
最初は、そこから始められると良いでしょう。
節約レシピで食費を抑える節約生活をするコツ1:旬の食材を使う
節約レシピを勉強し、いざ食費を抑えた節約生活をするには、コツがあります。節約レシピで節約生活をするコツの一つ目は、
:旬の食材を使う
です。

それはそれで有り難いところですが、もやしだけで生活するというのは、栄養価も偏りますから、もやしは和えたり添えるという使い方が好ましいでしょう。
「食材は出来るだけ旬のものを選ぶ」これが節約生活のコツの一つです。
これは果物の場合が特に顕著ですが、食材の旬の季節になると食材の価格も下がりますから、食費も抑えられることに繋がります。
それでいて、旬の時期が食材の栄養価が一番高く、好みもありますが味が最も良い状態、美味しい状態で店に並びます。
一番良い物を一番安い状態で手に入りますから、旬の概念は食費を抑える節約レシピで節約料理の実践に欠かせません。
それに、旬の食材を手に入れる習慣が付くと、今は何が旬なのか、季節の野菜はどれかという知識と買い物上手になる力も増します。
例えば、冬に身体を温めてくれる南瓜スープがありますが、南瓜(かぼちゃ)が収穫される時期をご存じですか?
南瓜は6月から7月が旬の野菜ですから、夏野菜に分類されます。
この時期の南瓜は美味しいと言われていますね。
ちなみに、南瓜は暫く置いておくと甘みが増します。
ただし保存方法は要注意、保存状態が悪いと最悪1週間も保たずカビが生えます。
私も、南瓜は暫く置いておき、プツプツと出てくる水を切ってから炊いて食べる事があります。
水抜きをしておくと、炊いたらよりホクホクします。
また、禅寺である黄檗山萬福寺(京都府宇治市)ゆかりの禅僧、隠元禅師が持ってこられたというインゲン豆の季節は、6月から9月の時期です。
これも夏野菜と言える時期です。
このように旬の食材を知っておくと、いつ頃が一番食べ頃で価格も安くなったり安定する時期か把握出来ます。
覚えておくと、節約レシピを考えたり食費を抑えられる節約料理を作る際に役立ちますよ。
旬を覚える事は、食費と節約生活に直結するコツと言えます。
節約レシピで食費を抑える節約生活をするコツ2:食材は全て使い切る気持ちで
節約レシピで、食費を抑えた節約生活をするコツの二つ目は:食材は全て使い切る
です。
このことについては、以前にお話しさせて頂いております。
参照:「節約レシピと共に意識すべき事」
以前お話しした時は、大根の葉っぱと卵をフライパンで調理するという節約レシピをお伝えしております。
また、とうもろこしの芯も、最終的に捨ててしまうとしても、芯から出汁を取るという話も致しましたね。
今回は、かぼちゃの話を致しましたから「サチのお寺ごはん」でも紹介された
:飛龍頭(ひりゅうず)
が節約レシピとして紹介できそうです。
以前も話しましたけれども、応用が利く節約料理ですからここで復習しておきましょう。
飛龍頭は、残り物や野菜の皮で作る事が出来ます。
例えば、かぼちゃ、人参、大根の皮は食べられます。
ちなみに私は、人参と大根は皮を剥かずにそのまま調理します。
ジャガイモも緑色の皮と芽にはソラニンという毒素がありますから注意しなければいけませんが、茶色い皮は食べられます。
レンコンや筍の皮も食べられます。
それらの野菜の皮を、豆腐(2分の1丁)と山芋(2センチ程)に、砂糖と塩と醤油を少々、白玉粉と片栗粉を大さじ2杯、薄力粉を大さじ3杯混ぜ合わせます。
それを油で揚げれば完成です。
野菜の皮を使いますし、結びに使うのは豆腐と山芋でそれ程高い食材ではありませんから、立派な節約レシピであり、食費を抑えてくれる節約料理です。
飛竜頭は、食材を最後まで使い切り「勿体ない精神」を養える修行にもなります。

節約レシピで食費を抑える節約生活をするコツ3:調味料は極力使わない
節約レシピで、食費を抑える節約生活をするコツ3は、:調味料は極力使わない
です。
これは、私が京都の民で薄味派だから、というのも一つの要因かも知れませんが、私は調味料を極力使わずに食事をしております。
調理の段階で調味料を使いますけれども、その後には一切調味料を使わずに食べる事がよくあります。
実際の私の食生活は、豆腐は醤油も生姜も使わずに食べる、とんかつはとんかつソースを掛けずに頂く、など、そんな感じです。
「え?味しないじゃん!?」と思われるかもしれませんが、ゆっくりよく噛んで食事に集中すれば、食材の味を感じるようになってきます。
そもそもとして、これは私の個別的な考えでもありますが、
:調味料は味を調える材料
と、認識しております。
読んで字の如くですね、文字を因数分解したり意味を捉えればおわかり頂けると存じます。
例えば、豆腐本来の味って、あなたは覚えていらっしゃいますか?
とんかつはどうでしょうか。
とんかつの味を思い出そうとすると、とんかつソースの味が出てくるのではありませんか?
豆腐に醤油を掛けるのは、豆腐の味では無くて醤油の味を食べている、そのような印象を持っております。
とんかつも同じで、とんかつソースの味ばかりが目立ちます。
食材の味そのものを楽しむならば「調味料は極力使わない」私はこれを実践しております。
そうすることで、調味料を買う頻度も減りますし、結果的に節約料理が食卓に並んだ後の節約レシピの締めくくりとなるのです。
この話は、特にテレビを皆がらだとか、スマホを観ながら食事をしている人に強調しておきたいですね。
「ながら食い」をしているから、味付けを濃くしても、何を食べたか意識する事無く、食の有り難みや感謝の念を置き去りにしてしまうのです。
ながら食いは、禅の世界ではもってのほかですし、仏教の在り方としても、戒められる行為です。
食事をしているときは食事になり切る、そして食材の味そのものを味わう、そこから調味料の消費も減っていく、だから節約レシピとなり節約生活に繋がる。
私はこのように考えて実践しております。
合掌