ディグラム診断という無料の性格診断について

有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。

前回は、本屋では自己啓発系のビジネス書の類いが、人気だったり売れ筋だったりすると話しましたが、心理学の関連や性格診断などの本も沢山売れています。

d3c81fc6b6ec7987487857eb7a58d551_s
「なんとか性格診断」とか「人を動かすための心理学的なんとか」等々、色々とあるものです。



現在は「ディグラムキハラ」こと、木原誠太郎さんが考案されたという「ディグラム診断」と言われる性格診断が、web上にて無料で自分の性格診断が出来ると言う事で、テレビでも放送されて話題になったものです。

私はテレビは見ておりませんけれども、ディグラム診断を調べて観ると、木原誠太郎さんがテレビ出演されて、芸能人の性格診断をディグラム診断の手法を使ってされていたと言う情報がありました。



自分の性格って、知らないようで知っている、知っているようで知らないという、なんともあやふやな部分ですからね。

それゆえに、自分の性格を正確に知りたいと思う欲求があるのは理解出来ます。

そのため、ディグラム診断のような性格診断ツールが世の中に出るのも頷ける話ですが、そこで私個人としては思う処もあります。

スポンサーリンク

ディグラム診断は現在web上で無料で行える

木原誠太郎さんが公案のディグラム診断は、現在はweb上にて、スマートフォンやパソコンから利用する事が出来ます。

現在は、アプリ形式にもなっているそうでして、スマートフォン等からでも、気軽に無料でディグラム診断にアクセスすることが出来るそうです。



23万人の3000項目という膨大なデータから創り上げられたもので、統計学を用いて統計処理し、あなたの性格診断を行うというものです。

それだけのデータに基づく性格診断だから、信憑性があると言うのが売りなのでしょう。

ただ、無料会員登録しないと出来ないようですが。



web上で無料でディグラム診断をすると、
:あなたにぴったりの旅行の仕方
:あなたに合ったグルメ、食べ物
などを診断してくれます。

ここまでが、ディグラム診断の大まかな流れと解説です。
466523

ディグラム診断で無料にて自分の性格診断出来るのは、確かに便利で面白さもありそうだが・・・

このディグラム診断は、特に心理学や性格診断が好きな人には面白いweb上無料ツールやアプリケーションです。

現代社会の需要、人間の精神や正確という見えづらい部分に焦点を当てて、それを定式化・数値化したディグラム診断の試みというのは、人類の進化の歴史という見方もしております。



ただ、「これってどうなんだろうなあ。」という部分も、個人的には感じているところがあります。



ディグラム診断使って、自分の性格診断をする場合、例えば「自分はこういう正確だと診断されたい!」という、恣意(しい)が出てくるとしたらどうでしょう。



質問事項に対して、本当は質問に対してAの答えなのに、良い結果を得たいがためにBと回答したら、そこで正確さが失われます。

もしかしたらそれを加味した上で木原誠太郎さんはアルゴリズムを組まれているのかも知れませんが。



また、ディグラム診断をするにあたり、その時々の環境や自分の体調、心理状況によっても、結果がまちまちになるというのは否めません。

流石に怒り爆発状態で、ディグラム診断なり自分の性格診断をしている余裕は無いのでしょうけれども、冷静にしているときや悲しい時にやるのとでは、結果は違うだろうと、私は考えております。



データ量が多いから、ある程度の正確さもあるでしょうけれども、「自分の性格を客観的に知るためのディグラム診断」をも、客観視するメタ視点なり俯瞰視点を持って接したいものです。

スポンサーリンク

ディグラム診断で自分の性格を縛られないように

特に、こういった自分の性格診断を鵜呑みにしたり、免疫が無い人に気をつけて欲しい事もあります。



自分の性格や在り方に不安を抱いている人は、自己啓発や宗教に嵌まりやすいかの如く、こういった自分の性格診断を客観的に行ったと思えるような事をした場合、それを鵜呑みに信じ込んでしまうという危険性があります。



もちろん、ディグラム診断の存在意義自体は大いにあるでしょうし、絶妙な距離を保ちながら活用するなどの工夫が出来れば問題ありません。

ただ、例えば「朝ご飯はこれを食べたら良い」となったとき、極端にそればっかり食べるという、またはその系統の食べ物ばかり食べるという習慣にするのは考えものです。

これは偏食に繋がりますし、身体に悪影響を及ぼす事になりかねません。

自分の性格を、ディグラム診断で無料にて知る事が出来ても、その後に身体を壊したりしたら本末転倒です。



仏教、とりわけ禅の世界では、自然の流れや風流を大切にしており、旬の食べ物をその季節毎に大切にして食べる事を教えて下さっています。

ディグラム診断での答えだけを盲信したら、旬の味や季節感もへったくれもなくなってしまいます。



デジタルに自分の性格診断をしても、その結果に囚われない距離感を保ちたいものですね。

仏教の知恵を活用してディグラム診断を上手に活用する

ディグラム診断にて、自分の性格がデジタルに知る事が出来たら、仏教の知恵を活用すると言う手があります。



例えば、ディグラム診断をした時に「あなたは怒りっぽい性格です」と出たとします。

その時、「そうか、自分は怒りっぽい性格なんだ、気をつけないと」と、克己心とするのも良い在り方と言えましょう。



ただ、上でも触れました通り、それをそのまま鵜呑みにして、一喜一憂してしまうというのは、考え物です。

ディグラム診断の判定に「執着(しゅうじゃく)」してしまい、己を見失うという事に繋がるのは避けたいところであります。



そうならないための智慧に、仏教には「内観(ないかん)」という智慧が御座います。

今回の事例ですと、「怒りっぽい性格」であると、無料のディグラム診断に診断されたら、まずは「ディグラム診断がこのように診断した」と、事実をそのままに受け止め、二念を継がないでおきます。

この場合、二念を継がないというのは「怒りっぽい性格と診断された→自分は駄目な奴だ」と、そのように考えない事です。



その上で、次にディグラム診断による診断内容を材料に、このように内観していきます。

「私が怒りっぽいのは本当か?」
「そうだとしたら、どうすれば怒りっぽくない性格になるか?」
「怒りっぽいとしたら、それはどういうときなのか?」
「そもそも怒りっぽいのは悪いことなのか?」

こんな感じで、診断内容を材料とした上で、問いを立てて内観していきます。



そうすることで、「怒り」という感情なり「怒りっぽい」という性格を入り口として、己を観察する、内観の修行にもなりますし、怒りっぽい性格を観察する事によって、改善点も見つかっていきます。
241641 「内観(ないかん)」というのは、読んで字の如く
:内側を見る、己を観察する
という意味の言葉です。

マインドフルネス、ヴィッパサナー瞑想で大切になってくる概念であり、坐禅でも使われる言葉ですね。

禅の世界では「内観の法」がありまして、私も坐禅の最初に行っております。



自分の性格を無理して変える事はありませんが、ディグラム診断をして「確かにこれは当てはまっているかも。ここは変えたいなあ。」と思うところがあるならば、そこを観察する事は、仏教の知恵の活用にもなり、あなた自身の改善にも大いに力になるはずです。



名取芳彦さんというお坊さんは「性格はなかなか変えられない、でもそれを変えるのが修行」という言葉を、本で書かれています。

変えたい性格が見つかったならば、仏道修行と思ってやってみるのも、仏教に触れる入り口としては良きかな、そのように思います。



合掌

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加