断捨離のコツ|ネット情報編

有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。

前回は「断捨離の効果が活きる仕事術」という表題にて、話をさせて頂きましたが、今回はそれに通じる事です。
134765 最近は、断捨離と一口に言っても、実に様々な分野での断捨離術が指南されております。

何度かお伝えしている、人間関係の断捨離はその典型例と言えるでしょう。

人間関係の断捨離というと、ご縁をばっさり切ることであると捉えられて、薄情な感じがする人もいらっしゃるでしょうが、悪縁バッサリという考え方も出来ますし、有用性はあります。



そして、今回お話し致します「情報の断捨離」も、巷でよく見聞きしますね。

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情報は大切だけど現代社会は情報過多。情報の断捨離の登場は必然

現代社会は、特に情報過多であると私も感じております。



私が大学時代に学んだ経営情報系の授業では、
「現代の経営資源は「人、物、金」の3大資源にプラスして「情報」である。」
と、ある教授が言っていたことがあります。



私は、情報は人類が誕生したときからすでに生きる資源の一つであり、現代社会特有の資源ではないと思うのですがね。

例えば
「マンモスの生息地の情報を知っていたら教えてよ。」
「それならここをこういって、森を抜けて・・・。」
とか、こんなやり取りがあっただろうと考えると、人の営みがあった時代から、すでに情報は人が生きるために必要な概念だと私は思うのです。

古代の人はマンモスを食べていたかどうかはわかりませんが、食糧を確保出来る土地の情報があれば、それを共有するということもあったでしょう。

そう考えると、むしろ金や物よりも情報が先に人が生きる資源、経営資源として存在していたのではないだろうか、とさえ私は考えております。



このように昔から、情報は人の営みにとって大切であることは間違いありません。

ただ、現在は明らかに情報や知識に触れる機会が爆発的に増え、そのために情報に踊らされたりがんじがらめにされることもしばしばあるのが現状です。

メディアに踊らされたり、流行の物が一気に店から姿を消す現象を観れば、明らかです。



こんな状態ですから、情報過多の現代社会において「情報の断捨離」という概念の登場は必然と言えるでしょう。

情報の断捨離のコツは情報と触れる元を考えてること

「情報の断捨離」と一口に言っても、
「じゃあ、情報の断捨離ってどうするの?」
「何かコツでもあるんですか?」
という話になります。



情報の断捨離は「情報と接する元を断つ」というのが、最も有効なコツです。



例えば、現代社会において最も情報と触れるきっかけとなるのが、スマートフォンや携帯端末でしょうか。

意味合いやニュアンスは違うとしても、スマートフォンは「情報端末」なんて言われ方をしますからね。

まさに情報収集機であり、情報発信器です。



インターネットに繋がる環境は、意識せずとも情報の海に飛び込んでいることになりますから、インターネットと繋がる元となるスマートフォンの使い方、接し方を考える事です。

現代は、スマートフォン依存症やインターネット依存症、SNS依存症などの話しもあり、その予防や対策にもなりますから、有用性があります。



流石に仕事で使っている人もいらっしゃるでしょうから、「断捨離だ!」と言っていきなり捨てるのは難しいでしょう。

ゆえに、スマートフォン等のインターネットと触れる元との関係性や使用時間を、改めて考え直して接し方の節度を守るというのが「情報の断捨離のコツ」の習得一歩目です。
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情報断捨離のコツの実践の具体例その1:情報収集の時間を具体化する

情報断捨離のコツ実践その1は

:情報収集の時間を具体的に測定して己を知る
です。



仏教の話をするとき、このお堂(ブログ)でも、しばしば「己を知る事の大切さ」を説いてきました。

自分が何時間くらいスマートフォンでダラダラと情報を閲覧しているか、本人だけではなかなか気づきにくいものです。

注意してくれる人がいれば良いのですが、なかなか客観視出来る機会というのも無いと言う人も多いでしょう。



そこで、一度真剣に、例えば1週間ほどの期間を設けて「スマートフォン使用時間」を測定して数値化してみることです。

最近でしたら、スマホ依存症やネット依存症対策となるアプリもありますね。

一定の使用時間が過ぎると、目覚まし時計みたいにアラームがなるとか、なかなか便利です。



そうやって、自分はいかに情報の海に潜り続けているのか、気づかないうちに情報の海で窒息しているのかを、数値化して客観視してみることです。



何事においても「己を知るために状態を具体化する」は、自分を客観視する大切なコツと言えますね。
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情報断捨離のコツの実践の具体例その2:「ながら」をやめる

情報断捨離のコツ実践その2は
:「ながら」をやめる
です。



どういうことかと申しますと、
「スマートフォンを弄りながら食事をしない」
「食事中にスマートフォンを傍らに置かない、手に取らない」
「テレビを観ながら食事をしない」
などです。



これ、やってしまっている人っていませんか?

禅僧、特に道元禅師が観たら「喝!喝!かーっ!」と、めちゃくちゃ叱られるんじゃないかって思うくらいです。

頂いている命や、食事が出来るまでに関わった全ての人や事物に対して、もの凄く無礼な話でもありますからね。

よく「昨日の晩ご飯、何を食べたか忘れちゃった。」って人がいますけれども、この事と無関係ではないでしょう。



スマートフォンに夢中で、自分が何を食べたかわからずに過ごしていた、なんてこと、あなたも思い返して「ドキ」っとしたら、要注意です。



最近は、特に時間の効率的な使い方、効率化が叫ばれていて「マルチタスク」が推奨されています。

一度に幾つもの仕事を同時にこなす、まるで千手観音様が手仕事をされているような人って、確かに「仕事が出来る人」に見えます。



でも、何でもかんでも「マルチタスク」は考えものです。



今回の話の場合ですと、食事とスマートフォンも「マルチタスク」してしまうと、両方がおろそかになります。

食べ物をこぼしたり、お皿をひっくり返す危険性も出て来ますからね。



仏教、とりわけ禅の世界では、「食事中は食事になりきる」という事を教えています。

マルチタスクの考え方と逆の事ですね。



:一つの事を真剣・真摯に取り組む、一つの事に対して「一行三昧(いちぎょうざんまい)」で一心に為す



禅の智慧は情報過多の世の中で、情報の断捨離を実践するコツに直結します。

「禅の修行をするようにやってみよう。」と、修行僧になったつもりで、スマートフォンから離れてきちんと食事を取る、そこから始めて見ては如何でしょうかと、提案致します。

情報の海におぼれて窒息しないきっかけになり、食事に感謝して味わうという事にも繋がりますから、私は良いことだと思います。
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情報断捨離のコツの実践の具体例その3:SNSでむやみに繋がらない

情報断捨離のコツ実践その3は、
:SNSでむやみやたらと繋がりを持たない
です。



スマートフォンを完全に捨てる事は、現代社会においては難しいと思います。

私はスマートフォンを持っておりませんが、それを真似しろなんて一言も言えません。

でも、使い方や接し方は、情報過多になりやすい現代社会においては考えるべきでしょう。



特に現在は「SNS」との接し方を、見直す必要があります。



SNS依存症っていう言葉がある位ですから、FacebookやLINEなどにどっぷり嵌まって抜け出せない人も多いという事が窺えます。

情報の断捨離を考えた場合、SNSを辞める事で一気に断捨離出来るというケースさえあるのではないかと思うくらいです。

LINEは個人と個人のやり取りのようですが、FacebookやTwitterだと、広告をはじめとして色々な情報がリアルタイムで流れてきます。

特に、Facebookで企業や商売関連のアカウントと繋がったら、どんどんと流されていきます。



私はFacebookもやっておらず、ちらりと観た程度ですが、あれってなんだか常に情報の雨にさらされている、そのように感じました。

最新情報が常にダダ漏れ式に流れるSNSは、自然と情報過多になりやすい環境と言えるでしょう。



自分が意図せずとも向こうから情報が流れてくるSNSは、情報の断捨離においては考えるべき世界です。

SNSをやるなとは言えませんし、言う権利は私にはありませんが、情報の断捨離を実践しようと思われるならば、SNSとの付き合い方は真剣に考えるべきでしょう。

「むやみに繋がらない」「つながりを減らしていく」というのが、上手なSNSの使い方のコツであり、情報断捨離のコツだと、私は思うております。

より深く学び実践していくために

今回の話と関連する事柄を、別の表題で紹介しております。

参照:「スマホ依存症の治し方や克服方法」

参照2:「SNS依存症を克服すべき理由と治すための知恵」

こちらも合わせてお読み頂きましたら、より情報の断捨離を実践しやすく、コツも掴みやすくなるかと思われます。



また、断捨離そのものについては、まとめ記事で道案内をさせて頂きました。

参照:「断捨離の意味とコツを仏教から学ぶ」

参照2:「断捨離の効果と実践のコツまとめ」



総合的に学んで頂けるようにまとめましたから、合わせてご活用下さいましたら、大変嬉しゅう御座います。
合掌

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