断捨離のコツと効果|服

有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。

あなたは、服・衣類を買われる方でしょうか?
048412 私は、服は全く買わずにおり、あまりに買わなさすぎて周囲から心配されるレベルです。

それゆえに、あまりに見かねた人達からお下がりを頂くこともあり、お陰様で衣類に全くお金をかけずに過ごせていて、非常に有り難く感謝しているものです。



私とは対極にあり、服を沢山買う人は、タンスやクローゼットの中に、服が沢山眠っているという現象に悩まされる機会も多いのではないでしょうか。

服の断捨離は、断捨離する物としては代表格とも言える分野です。

そこで、今回は仏教の智慧をフル活用した断捨離のコツと効果について、お伝えしていきます。

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服を断捨離するコツは大きく分けて3つ

やましたひでこさんや、断捨離のプロフェッショナルの本には、服の断捨離についても網羅しております。

現在では、ネット上に沢山の服を断捨離する方法について、コツやその効果も書かれているものですね。

中には金運が上がるという情報もありますが、こじつけかも知れませんが一理あると頷ける話もあります。

以前、私もこのお堂(ブログ)でお伝えした事がありますから、ご参照頂けましたら幸いです。

参照:「断捨離は金運を上げる効果がある?」



今回、私がお伝え出来る服の断捨離は、大きく分けて3つ御座います。

仏教の智慧や、仏教的な効果についてお伝えしていきますから、実践されて効果を体感して頂けると、嬉しゅう御座います。

服を断捨離するコツと効果1:見立ての連続で使い切る禅の智慧

382691 服の断捨離で、仏教の智慧をお借りしたコツと効果の一つ目は、
:見立ての連続によって、服を最後まで使い切る
です。



これはどういうことかというと、禅の教えであり禅の智慧「見立て」の事です。

「見立て」とは、壊れた物や使い古して機能しなくなった物を、姿形を変えて別の用途で使ったり利用する事を言います。

物や食材を最後まで使い切り、無駄なく命を頂くという仏教の智慧、禅の智慧そのものと言える教えです。



この智慧を、服の断捨離に応用するのです。



これ、実は私の家の女性が代々得意であり、おばあちゃんの智慧や主婦の智慧として、連綿と受け継がれている気がします。

例えば、着古してよれよれになって、とてもじゃないけれど着られなくなった服は、裁断して雑巾に仕立てます。

そして、床を拭くときに使い、最後はトイレ掃除に使うなどしてから、お役御免となります。



また、私は機械工具関連の仕事をしていたこともあり、油を拭き取るための布「ウエス」と呼ばれる物に、着古した服を仕立てて、お客様に使って頂くという事もしておりました。

ウエスってわざわざ購入するとお金がかかりますから、お客様にも喜んで頂けたものです。

もちろん、自分で使うのもありですし、その場合は車を洗った後、ワックスを塗って、拭き取るときに使えます。



最終的に捨てるものでも「見立て」を通して断捨離に繋げる事は、勿体ない精神を養いつつ、経済的な効果も得られる断捨離のコツです。



また、服を最後まで使い切るという事は、もったいない精神を育むエトスでもあります。

服を見立てて、最後まで使い切るということを意識する事も、禅的生活を営むことに繋がっていきます。



これは禅仏教だけではなく、原始仏教の僧侶にも通じる事であります。



釈尊(お釈迦様・ゴーダマ・ブッダ)の時代も、修行者・僧侶の服装は、まさに衣類を最後まで使い切るという智慧による服でありました。

当時の僧侶が着用していた服装は、「糞掃衣(ふんぞうえ)」と呼ばれる、後は汚物をぬぐうか捨てるくらいしか出来ない粗末な布を、つぎはぎに縫い合わせて作られた服です。

日本では「袈裟(けさ)」と呼ばれるお坊さんが着用される服の事ですが、古来インドの仏教僧侶達は、このような服で過ごされていたのです。

流石に、雪が降るほどの寒さとなる日本では、糞掃衣では過ごせませんが、こういった歴史から、服を使い切る智慧は、現在でも活かすことは可能です。



雑巾やウエスに見立てて使うのは一例ですが、服を使い切るという禅の智慧は応用範囲が広いから、あなた独自の見立てを確立することは素敵です。
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服を断捨離するコツと効果2:フリーマーケットなどを活用して譲る

服の断捨離で、仏教の智慧をお借りしたコツと効果の二つ目は、
:フリーマーケットやオークションなどを活用して譲る
です。



服の断捨離一つ目のコツとして紹介した方法は、あくまで着古した服の場合です。

まだ着用出来る服を、いきなり裁断して雑巾にするのは、流石に躊躇するものですし、まだ着用出来るのに、無理矢理雑巾にすることはありません。

雑巾やウエスにするのは、あくまで着古したり、もう着用出来なくなった服に限ります。



では、クローゼットの肥やしになっている、着用する機会を失った服はどうするか。



最近では、気軽に参加出来るフリーマーケットや、オークションサイトが充実しており、それらのサービスが非常に役立ってくれます。

テレビCMでもバンバン宣伝されていますから、存在をご存じの方も多いでしょう。



このようなサービスを活用する事で、自分は着用しなくなったけれども、次に手に取る人が華麗に着こなしてくれるとなると、自他共に嬉しいものですし、服にとっても嬉しいはずです。

そして、フリーマーケットやオークション経由ならば、財の交換という形ですから金銭を賜ることとなり、経済的な効果もあります。



廃棄処分という形だけが、断捨離ではありません。

服を継承するという形で、自分の元から服が離れるという現象だって、立派な断捨離だと私は思います。
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服を断捨離するコツと効果3:思い切って無償で譲る

3つ目にお話しする服の断捨離についてのコツは、2つ目と関連しますが、より仏教・仏法の教えである「お布施」を実践する事になる行為です。



服の断捨離で、仏教の智慧をお借りしたコツと効果の三つ目は、
:思い切って無償で譲る
です。



仏教の視点でこのことを観ると、これは「財施」にあたるお布施の一種です。

そしてこれは、服を断捨離するという効果と共に、「慈悲喜捨(じひきしゃ)」という、仏教が説く「布施波羅蜜(ふせはらみつ)」を行う場合の心構えも養うことにも繋がります。



例えば、親類や友人に、服を断捨離する名目で譲るというのも、服という財を継承する財施の修行となります。

この時、イヤイヤ渡すのではなくて、
「物欲も共に断捨離し、服を喜んできてくれる人に受け取って頂く」
という心構えと在り方で行う事が大切です。



現在でしたら、自然災害などに見舞われた人々に、必要な衣類を提供するという形もありますね。

物資が不足していたり、特に寒い時期に見舞われた人達にとっては、とても有り難いものでしょうから、人の役に立つという意味も御座います。

そうして、服を継承してくれる人への慈悲喜捨を行う事で、自分にとっては断捨離効果があり、プチ仏道修行をしているという効果や御利益があります。

仏教の教えの中には、功徳を求めてでは無く「無功徳(むくどく)」という禅語がある通り、御利益や功徳を期待してするものではありませんが、この断捨離のコツや効果については、そこまで厳密さを求めなくて良いでしょう。



服の断捨離も布施波羅蜜の修行と捉え、慈悲喜捨とお布施の形で行う、これが在家仏教者である私の断捨離観です。



あなたも服を断捨離出来て、継承する人も嬉しく服も嬉しい、自利利他円満な断捨離のコツだと思いますが、如何でしょうか。

あなたも受け取る人も服も世間も良い、仏教・真宗教義を大切に商う「近江商人の三方よし」の実践でる、私はそのように頂いております。



更に仏教視点の断捨離を知りたい方のお役に立てるよう、こちらにまとめておきました。

参照:「断捨離実践のコツと効果まとめ」



また、まずは断捨離をするためには、断捨離の意味を学ぶ事も大切であります。

参照:「断捨離の意味とコツを仏教から学ぶ」



合わせてお読み頂いたことにより、断捨離の仏教視点でのコツや効果と、仏法そのものに触れるきっかけとなれたならば、大変嬉しゅう御座います。



合掌

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