習慣化のコツ|21日間や66日間の日数は当てにならない

有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。

あなたは、習慣化のコツを学んだ事がありますか?
408044昔、マクスウェル・モルツ博士に関連する本本を読んだことがありますが、そのマクスウェル・モルツ博士の話で有名なものが、習慣化についてです。



良い習慣や悪い習慣、良い生活習慣を苦も無く継続出来るようになるために必要な期間や日数「21日間説」の始まりでもありますね。

本屋の自己啓発本コーナーに行くと、習慣化のコツとして21日間続けるだとか、少し伸ばして30日間の継続が習慣化のコツだとか、色々とあったものです。

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最近でしたら、習慣化コンサルティングという人達もいたり、
「21日間は迷信だ、66日間が本当の習慣化するために必要な期間や日数だ」
という説までありますし、混乱している人もいらっしゃるかも知れません。

習慣化のコツとして期間や日数を目標にするのは一理あるが…

良い習慣や、生活習慣を改善するために、何か一つ良い習慣を取り入れると言う事は、私も否定は致しません。

そして、そのための習慣化する目標として、とりあえず21日間やってみるとか、66日間継続してみるという実践方法は、効果は零とは言い切れませんから、やってみるのも良いでしょう。

「自分は良い習慣を身につけようとしても、いつも三日坊主だ・・・。」
「ウォーキングを始めたけど、習慣化するまで続くかどうか不安だ・・・。」
と言う場合に、小刻みな目標達成日数として、とりあえず21日間継続してみるというのは一つの方法ですし、それで良い習慣が身につけばしめたものです。



ただ、単純に習慣化するために必要な期間なり日数なり、世に出ている数字に引っ張られるのはどうかと思います。



とりあえず良い習慣を身につけるために、暫定的な継続日数として、21日間や66日間を目標値として設定するのは良いでしょう。

でも、それに引っ張られて
「21日間続かなかった、もうだめだ・・・。」
「66日間継続出来たから、これで習慣化出来たぞ!」
なんていう思考は、あまりにも短絡的です。



そもそもとして、まず「習慣化とはなんぞや?」という、習慣化の意味からしっかり考える必要があります。

習慣化した、習慣化出来たかどうかは結果論に過ぎない

良い習慣とか、物事が無意識的に出来るようになるには、個人差があります。



「習慣化21日説」「新説66日間」など色々ありますけれども、その通りの日数で習慣化出来るかどうかなんて、誰にも分かりません。

「誰にも分からない」というのは、何かを習慣化しようとするあなたにも、と言う意味です。



身も蓋もないことを言いますが、習慣化は結果論です。



「気がついたら、習慣化していると言えるくらいに継続、維持していた。」という事が、習慣化の意味だと私は考えております。

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「習慣化とは何か?」の意味

私にも、現在色々な習慣が御座います。



例えば、高校生の頃にボクシングの世界に入ってから、ロードワーク・ジョギングやウォーキングと、筋力トレーニングなどの練習をしております。

怪我で引退してトレーナー・インストラクターをさせて頂いた時代も運動は継続して行い、やめた今も続いております。

現役時代は必要だったから、ロードワークや筋トレをしておりましたが、それが20年近く経過した現在も継続しております。



今は、病気療養や運動療法、行動認知療法の一環でやっているわけですがね、これも「必要だから」いつの間にか習慣化していたと言うだけの話です。

いつの間にかスポーツ選手引退後も、結果として運動を継続出来ておりますが、それは結果論に過ぎません。



他には、睡眠障害やうつ病などの、心療内科のお世話になる病になってから仏教と再会してからは、毎朝毎夕、仏壇の前で御経と偈文、御文を読み上げて、坐禅も組む習慣がいつの間にか出来ました。



このような体験から言えるのは、
:必要に駆られたら行動・実践をし始めたら、勝手に習慣化するに至った
:習慣は「いつの間にか習慣化していた」という結果論
ということです。



21日間やろうか、66日間継続しようが、その習慣が必要な人は続きますし、1000日間やろうか必要無くなればやめてしまう、そんなものです。



何度も言いますが、習慣化したかどうかはあくまで結果論です。

どうしても習慣化に有効なコツと期間や日数が知りたいなら・・・

そもそもとして、続かないことは今のあなたに必要無いことだから、気が向いたときにやる程度で良いと、私は思います。



それでも、良い習慣を身につけようとしても、
「三日坊主で終わってしまう自分を変えたい!」
という人には、禅の智慧を提案させて頂きます。

禅の智慧には、習慣化のコツを学べるヒントがありますし、禅の智慧による習慣化修行を行う事は、少なくとも忍耐力を養う修行にはなります。



禅の修行、雲水修行と呼ばれる期間、雲水さん(修行中の僧の事)には
:百日禁足(ひゃくにちきんそく)
という、100日間の集中的な修行期間があります。



百日禁足の期間中は外出も禁止、メール等の通信も一切禁止、外界から完全に遮断されます。

完全に外部の世界と遮断された状態で、厳しい禅の修行を100日間集中的に行う期間が「百日禁足」という修行期間です。



この100日間という期間が、習慣化するために必要な期間や日数かどうかは、科学的根拠は私の知るところではありません。

伝統的にそのように決められているだけ、としか今のところ言えませんが、100日間も同じ生活習慣を続けていれば、精神状態だけでは無く、身体もその活動に慣れてきます。



この雲水さんの修行期間「100日間」を、今度は私やあなたの習慣化する期間や日数に活用させて頂くのです。

禅寺にこもって100日間修行をするのではなく、良い生活習慣を少し日常生活の中に取り入れるというだけですから、そこまで厳しさは感じないのではないかと存じます。



例えば、「朝、早く起きる」「毎日、必ず30分歩く」などを習慣化したいなら、修行をしていると思いながら、まずは100日間続けてみては如何でしょうか。

身体性を伴う習慣でしたら、身体が勝手に覚えてきますから、100日間経った頃には意識せずとも自然と出来ている可能性も高いでしょう。

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習慣化のコツとして意識して欲しいことは、21日間とか66日間という長さではなく「丁寧さ」

更に付け加えるならば、100日間はその習慣化したい事柄を「意識的に丁寧に行う事」です。



方法論や丁寧に行うコツとしては、例えば実況中継の瞑想術を使って、細部にわたって習慣化したい活動に意識を集中させて、一体化するかのごとく成すのです。

瞑想の実況中継につきましては、参考本として「「自分」を浄化する坐禅入門」が御座います。

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習慣化のコツを学び、実践する際に一読しておくと、習慣化するためのヒントを得られるやもしれません。

そうすることで、100日間を修行をしていると思いながらやってのけ、修行期間が終わる頃には、身体が覚えていて習慣化に成功している可能性が高まります。



ちなみに私の実例を挙げると、毎日の勤行を丁寧に読ませて頂くことを心がけて継続していたら、いつの間にか100日間を超えており、気がついたら般若心経や色々な偈を暗唱出来るようになっておりました。

習慣化にわざわざお金はかけなくても良い

最近は、習慣化を助けてくれる無料の習慣化アプリや、習慣化シートという類いのものもあります。

独自の習慣化ワークシートを用いて教えてくれる「習慣化コンサルティング」なんてのもあるくらいですから、物事を無意識的に継続出来るようになりたい人の多さが窺えます。

自己啓発的な「習慣化コンサルティングプログラムDVD」とか。



確かに、具体的な方法論や、21日間とか66日間という具体的な指標があるとわかりやすいですから、それにすがりたくなるものです。

でも、無料の習慣化アプリならお金はかかりませんが、お金を出して習慣化コンサルティングをしてもらっても、良い習慣が完全に身につくとは限りません。

それに、習慣化の日数は人によりけりですから、数字に引っ張られて肝心の良い習慣が雑にしか身につかなかったりおろそかになってしまっては、本末転倒です。



それならば、禅や仏教の知恵に物事を習慣化するヒントがありますから、お金を掛けずとも、まずは上で紹介した知恵を試してみてもよいかと思いますが、如何でしょうか。

お金もかかりませんし、少なくとも忍耐力を養う事にはなります。



合掌

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