有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。
あなたは、仏教の本というと、どのような事を連想・イメージされるでしょうか?
「なんか難しそう、漢字ばっかりだし・・・。」というイメージを持たれていらっしゃる人も多いのでは無いか、そのような事を思う今日この頃です。
私の場合は、龍谷大学在学中に仏教入門という授業で、仏教の入門編と言いますか、さわりだけは学んでいた事もあり、難しいと感じはしましたが、その時からすでに抵抗はありませんでした。
まあ、仏教入門の授業で、いきなり歎異抄というのは、入門としてはどうなんだろうと、今は思うところがあるのですがね。
今でしたら「仏教入門はお釈迦様の話をしっかり1年掛けて学び、2年生で法然上人を、3年生で親鸞聖人と歎異抄という進み方はどうだろうか?」と思うてみたり。
仏教の教えや仏教用語を漫画で触れるという入門の仕方
いざお坊さんがいつも読まれている御経の本を視覚的に認識したら「うわ、漢字しかない」と、尻込みする人がいるのもわかる気がします。私は、今でこそ浄土宗の朝と夜の勤行時に読ませて頂く偈文や一枚起請文等は、多少意味も頂けてはおりますが、最初は全くもって意味不明でした。
現在もわかっているのかどうか怪しいもので、また、分かった気になって増上慢になったり「智者の振る舞い」をしてしまっていないかどうか、常に反省させて頂いておる身です
近くにある浄土宗のお寺で、十夜法要・十夜フェスでお坊さん体験をさせて頂いたり、24時間別時念仏会やミッドナイト念仏でお坊さんから教わって、やっと現代語訳に辿り着いている次第であります。
こんな話を致しましたら「やっぱり、仏教って敷居が高いのでは・・・。」と、思われるかも知れませんね。
ところがどっこい、現代は有り難い事に、仏教を易しく学べる、仏教の教えに難しい面持ちにならずに触れる事が出来るようになったものです。
そのような、仏教に易しく入門できる、仏教の教えに触れる事が出来る機会が「仏教漫画」です。
仏教漫画は、現在でしたら般若心経も漫画で学ぶ事が出来ますよ。
もちろん、一つの御経や仏教の教え、各々の宗派の教義を深めたい人は、お坊さんに教わったり、お寺で開かれている御法話に参加されると良いでしょう。
ただ、入り口としては「仏教は敬遠するような教えではない」「仏教は難しそうだけれど、これなら入門書としていけそう」という力が仏教漫画にある、私はそのように思います。
例えば、真言宗の僧侶である名取芳彦さん監修の漫画「気にしない技術 まんがで読み解く般若心経入門」は、要点を押さえてまとめれています。
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ご縁があって仏教にご興味を持たれましたら、まずは漫画から、という入門の仕方なり選択肢がある事を、念頭に置いて欲しいと思うております。
仏教の教えを漫画で触れる事が出来る場所1:お寺の漫画図書館(東京)
仏教の教えを漫画で触れる事が出来るという事で、その取り組みを積極的にして下さっているお寺も御座います。その代表的なお寺の一つが、東京の増上寺近くにある
:お寺の漫画図書館(多聞院)
です。
このお寺の漫画図書館で、スタッフとして活動されている僧侶の方々は、24時間別時念仏会を開催されている方々でもあり、私も凄くお世話になりました。
法然上人の教えを伝えて下さり、私が浄土宗の勤行をさせて頂くご縁を下さいましたお坊さんがいらっしゃるのが、この「お寺の漫画図書館」です。
参照1:「増上寺の24時間不断念仏会2016の感想体験記|前編」
参照2:「増上寺の24時間不断念仏会2016の感想体験記|後編」
増上寺の近くで、浜松町駅から西へ行けば直ぐに到着出来ます。
民家のような風貌ですけれども、れっきとしたお手です。
ちなみにモロに私事ですが、民家のような風貌のお寺、実は私の近所にも二箇寺あったりします。
通常の開館日は、
:毎週土曜日の10から17時
:毎週水曜日の18~20時(但し祝日は休館です)
です。
常駐されているお坊さんもいらっしゃり、また、別時念仏会や「漫画てらぴぃ」という、漫画を切り口にした仏教の教えについても話をして下さる行事も御座います。(要予約)
仏教の教えを漫画で易しく触れて、更に優しく教えて頂ける機会です。
なんだか、私も以前に参加させて頂いた「フリースタイルな僧侶たち」の「お坊さんとゆるーく話す会」を思い出します企画で御座います。

仏教の教えを漫画で触れる事が出来る場所2:東本願寺文庫(京都)
東京で、仏教漫画を読めて、仏教の教えやお念仏にも体験出来るのは、お寺の漫画図書館ですが、流石に関西から毎週出かけるのは大変でしょう。東側にはお寺の漫画図書館があるとして、西側はどこがあるか。
私がお伝え出来る確かな情報は、
:東本願寺文庫(真宗教化センターしんらん交流館内)
です。
東本願寺文庫のある「しんらん交流館」は、東本願寺(真宗本廟)から道路を挟んで北側にある建物であり、最近完成したばかりで、凄く綺麗な建物です。(2015年7月1日オープン)
開館時間は
:平日:9時から21時まで
:土日祝:9時から17時まで
です。
実はここ、私も頻繁にお世話になっている場所です。
東本願寺文庫は、小さな図書室という風貌です。
お子さんも本が読めるスペースとして「絵本コーナー」もあります。
ただ、東本願寺文庫には座席が4つしか無く、そのうち一つは検索用のパソコンが机の上に鎮座していますから、実質3つしか椅子が無いという状態です。
「じゃあ、現地で読めないじゃないか。」と思われるでしょうが、貸出カードを作る事で本を借りることが出来ます。
注意点として、東本願寺文庫には番をされている東本願寺の職員さんがいらっしゃいますが、席を外されているタイミングがあります。
私もよくお世話になっているのですが、大きな仏事・行事が無い限りは、同じ建物にある「すみれの間」で、各地の真宗大谷派が来られて、そのお坊さんによる御法話が御座います。
(御法話の前に真宗大谷派門徒の勤行があり、その後で御法話を聴聞させて頂けます。)
通常、御法話は14時から15時30分まで行われており、その間は東本願寺文庫で番をされている職員さんも、御法話のお世話やご門徒さんのお迎えなどの仕事で、席を外されています。
もしも御法話のタイミングで本を借りたい方は、入り口の受付の方にお願いすれば対応して下さいます。
そして、この東本願寺文庫には、数は少ないけれども仏教漫画が置いてあります。
お寺の漫画図書館との違いは、仏教漫画専門の場所ではなく、あくまで真宗や仏教に関連する本を閲覧出来る図書室です。
仏教漫画も置いてありますが、大半は資料や仏教に関連する本が置いてあります。
真宗・浄土真宗についての本は大体置いて下さっていますから、一度訪れてみるとよいかと思います。
真宗の本が多めではありますが、最近でしたら「日本人のこころの言葉 源信」も並んでいましたよ。
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参照1:「サチのお寺ごはんの感想。」
参照2:「サチのお寺ごはん2巻の読書感想。」
また、地獄についての解説を易しくしていて、しかも現代的にアレンジして笑い要素もある「鬼灯の冷徹」も置いて下さっています。
実は私「鬼灯の冷徹」は、この東本願寺文庫で読みました。
現在は「日本人のこころの言葉 源信」も置いて下さっていますから、両方読むと、地獄と極楽の知識・智慧を深める事が出来るかも、なんて思う今日この頃です。
合掌