有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。
以前、京都の浄土宗総本山知恩院の三門楼上で行われた「ミッドナイト念仏in御忌」に参加した事を報告致しました。
ミッドナイト念仏は、浄土宗の別事念仏会と呼ばれる催しの一つであり、「ニーチェ先生」の事もあって結構知られて居るようですね。
(「別事念仏会」ではなく「別時念仏会」です。)
ミッドナイト念仏in御忌では、11時間にも及ぶ不断念仏会であり、御法話やお勤めを入れると12時間にも及びます。
私は2016年のミッドナイト念仏in御忌に参加致しまして、15分のトイレ休憩以外は朝までぶっ通しでお念仏しておりました。
そして、浄土宗の別時念仏会と言えば、更に長時間に及ぶ念仏会
:24時間不断念仏会
が今年も催されてる予定です。
東京の中心で仏の名を呼ぶ「増上寺24時間不断念仏会」
浄土宗の「24時間不断念仏会」は、現在は:京都府の清浄華院
:東京都の増上寺
という、浄土宗の大本山で行われます。
私は、2015年の京都御苑の側にある清浄華院で、始めて24時間別時念仏会に参加させて頂きました。
その時にお世話になったお坊さんに、
「東京タワーの近くにある増上寺という浄土宗のお寺でも、24時間不断念仏会をしております。」
と、教えた頂いたご縁がありました。
私も2016年の「第11回増上寺24時間不断念仏会」には参加させて頂こうと予定しております。
第11回という事は、もう10年も続いているのですね。
ちなみに、増上寺では「東京の中心で仏の名を呼ぶ、増上寺24時間不断念仏会」ですが、京都では「京都の中心で仏の名を呼ぶ、清浄華院24時間不断念仏会」です。
増上寺24時間不断念仏会2016の日程をさらりとご案内
増上寺24時間不断念仏会2016は、ウェブサイトからパンフレットが出ておりまして、そこに日程と参加費用、諸注意が案内されております。軽くまとめてご案内だけしておきますね。
:2016年第11回増上寺24時間不断念仏会
:参加費用:
6時間以上は5000円
ショート参加はワンコイン(500円)
:日程:2016年5月14日(土)13:00から5月15日(日)13:00まで
(受付は12:15から、その後オリエンテーションなどあり)
:5月14日(土)18:00から19:00の間:夕食時間
:5月15日(日)5:30から希望者は大殿朝勤行に参加出来る
(浄土宗の毎日・毎朝の勤行を体験出来ます。)
:5月15日7:00から8:00までの間に朝食
(朝食は13日までの事前申込者のみで予約が必要です!)
:5月15日の10:00から11:00は増上寺紹介・境内拝観あり
:5月15日13:00から結願とお話し
:5月15日14:00に全て終了!
大まかな流れはこんな感じです。
持ち物としては、持っていらっしゃれば数珠(念珠)、そして輪袈裟や半袈裟があれば着用されると良いですよ。
念珠は、二つの輪を組み合わせた「日課数珠」があればそれを持たれるとよいのですが、なければ宗派を問わない略式念珠でも大丈夫です。
24時間不断念仏会中は、写経や写仏(仏様の絵を写し描く事)も開催しており、私も京都での開催時に写経致しました。
私が書かせて頂いたのは「南無阿弥陀仏」の文字を10回です。
般若心経の写経もありましたが、私は写経初体験でしたから、もっとも書きやすそうだった「南無阿弥陀仏を10回」を体験させて頂きました。
増上寺24時間不断念仏会の参加条件は「誰でもOK」です。
宗派が違っても信心が無くても、どなたでも参加させて頂けます。
そして参加形態は自由で、30分だけお念仏させて頂くのも可能、仕事帰りに南無っとするだけでもOKです。
ただし、「24時間不断念仏会」ですからね、「南無阿弥陀仏」を称えずに、ただ木魚をポクポク叩くだけだと「24時間不断木魚会」になってしまいます。
お念仏は大声で無くても良いから「ナムアミダブ、ナムアミダブ・・・」と、声に出して称えさせて頂くのが「称名念仏」ですから、きちんと声に出して称えさせて頂きましょう。
疲れたり声が枯れてきたら、適度に休息を取ることも出来ますし、控え室・休憩室と仮眠室もありますから、私のように長時間お念仏する気のある人は、適切に休息を取りましょう。
注意点として、京都での参加経験ではありますが、お寺の境内って夜と早朝は結構冷えます。
京都では、9月下旬でまだ暑いくらいの日でも、早朝のお堂の中は結構ひんやりして肌寒さを感じましたからね。
恐らく、5月の中旬は日中は暑いでしょうが、夜と早朝はひんやりすると予測しております。
昼間は暑くても、夜中から早朝に書けて参加される方は、一枚羽織る物を持って行かれると良いでしょう。
駐車場はあるにはあるけど数が少なく、周辺の駐車場は高い
私は、京都からの参加ですから、公共の交通機関を利用する予定です。流石にオートバイや車では、しんどいですからね。
(私、こう見えてオートバイ・バイク乗りなんです、SUZUKIのGSR250に乗っております、仕事とプライベート兼用で。)
ただ、恐らく東京都在住の方ならば、駐車場事情や駐車場料金事情には、私より詳しいでしょうから、改めて言う事も無いでしょうが、一応注意をば。
以前、東京に出張したとき、東京在住の友人に教えて貰ったのですが、東京都の中心部の駐車場料金は20分で500円とかかるところもあるとか、それくらいかかるそうです。
増上寺には駐車場はあるにはあるそうですが、10台しかとめられなくて、周辺の駐車場も料金が高いと言う事が、調べてみてわかりました。
近場の東京プリンスホテル駐車場が20分200円、東京タワーは1時間600円後30分ごと300円と、京都在住の私からすれば高く感じます。
長時間お念仏されるならば、JR山手線の浜松町駅から西へ歩いた方が無難ですね、10分くらいで行けますし。

24時間不断念仏会は仏教徒お坊さんを身近に感じる機会
私は、縁があって京都の清浄華院で、24時間不断念仏会in京都にて、始めて長時間の別時念仏会に参加させて頂くに至りました。その時に感じた事、学んだ事は
:仏教は忍土を生きる知恵である
:お坊さんと話す機会に恵まれた
ということです。
仏教やお念仏というと、敷居が高いと思われている方も、多いと思います。
私も、仏教は出家して修行して・・・というイメージが、仏教・仏法と再開して、真剣に学ぶようになるまでは、そのようなイメージでしたからね。
でも、坐禅会やお寺の美術館、そして24時間不断念仏会や十夜フェスなどの仏事・仏教イベントに参加して、その考えも変わりました。
「仏教は、こんなに身近に息づいていて、お坊さんと話す機会はこんなにあるんだ。」「仏教は、生きるための知恵でもあるんだ。」と、気づかせて頂きました。
「仏法は身近にある」「お坊さんと話す機会は、実は結構身近にある」という事については、このような私の実体験から体感的に言える事です。
特に24時間不断念仏会は、浄土宗以外のお坊さんも沢山参加されます。

悟東あすかさんは、増上寺の24時間不断念仏会についての様子を2回に分けて「インターネット寺院虚空山彼岸寺」で、漫画で伝えて下さっています。
漫画でのレポートはわかりやすく、そして漫画のキャラクターが可愛らしい。
ちなみに、私がお世話になったお坊さんがいらっしゃるお寺「お寺の漫画図書館」に関連する人だったりします。
その他にも、京都の清浄華院の24時間不断念仏会では、袈裟を着てお念仏に来られるお坊さんも沢山いらっしゃいました。
ご年配のお坊さんや、若手の男性女性問わず、色々なお坊さんとの出会いがあったものです。
恐らく、増上寺の24時間不断念仏会でも、多くのお坊さんがいらっしゃり、もしかしたら良きご縁を賜る事になるやも知れません。
普段は仏教を意識していなくて、遠い世界のことや「自分には関係が無い」と思われている人も多いと思います。
ただ、強制は一切致しませんが、仏教・仏法やお坊さんとの接点を、こういう機会に一度持ってみるのも良いのでは無かろうか、在家仏教者としてそのような事を考える今日この頃です。
:追記:
実際に、増上寺の24時間不断念仏会に行って来ました。
そのレポートを、こちらにまとめて御座います。
参照:「増上寺の24時間不断念仏会2016の感想体験記|前編」
参照2:「増上寺の24時間不断念仏会2016の感想体験記|後編」
来年の増上寺24時間不断念仏会、また京都の清浄華院で行われている24時間不断念仏会に、少しでも興味関心を抱いて頂けたらならば、大変嬉しゅう御座います。
共にお念仏に励めるご縁が結ばれたのであれば、嬉しく感じる今日この頃に御座います。
合掌