有難う御座います、ようこそお参り下さいました、当庵(ブログ)住職の真観です。
2016年の5月に、始めて東京の浄土宗大本山増上寺へ赴き、24時間不断念仏会に参加させて頂いたと、このお堂(ブログ)で報告しております。
そして、この24時間不断念仏会は、京都の清浄華院でも開催して下さっており、2016年で5回目です。
私は、24時間不断念仏会自体はこれで3回目であり、始めて参加させて頂いたのが、2015年の9月に開催された時でした。
その御縁を頂いたお陰で、私も浄土宗・法然上人の教え、家の宗派を見直し、勤行を賜るに到り、尊び感謝申し上げる次第で御座います。
清浄華院(京都):24時間不断念仏会の概要(日時日程など)
私と24時間不断念仏についての話よりも、まずは事務的な話を先にしておきます。清浄華院の24時間不断念仏を開催して下さるのは、東京の増上寺近くにあるお寺・観智院のご住職であられる土屋正道住職です。
お寺の漫画図書館を運営中の多聞院の住職もされている方であり、お念仏・法然上人の御教えを伝えて下さる和尚さんです。
参照:「仏教の教えを漫画で触れる事が出来る場所」
2016年に行われる、京都の浄土宗寺院である清浄華院24時間不断念仏会の日時日程は、
:2016年10月8日(土)13:00から2016年10月9日(日)14:00まで
です。
受付は、2016年10月8日(土)12:15、お昼からで、オリエンテーション・念仏会の概要や諸注意について、開催者から説明があります。
お念仏は、2016年10月8日(土)の13時から始まったら、必ず誰かが「南無阿弥陀仏」を本堂(会場)で称えられておりまして、夜中でもお念仏の声は止みません。
ゆえに、時間内であれば必ず誰かがお念仏を称えられており、いつでも来場・お念仏可能です。
清浄華院の24時間不断念仏会の参加費用は、
:6時間以上:5000円
:概ね2時間以上までのショート参加:500円
です。
30分くらいの参加でもOKで、途中参加から中抜けして戻って来るのも可能です。
また、疲れてきたら休憩室を設置して下さっていまして、そちらで休息を取ることが可能です。
湯茶もご用意して下さっており、私も喉ががらがらになるまでお念仏を称えさせて頂いたときには、お世話になりました。
会場では、写経や写仏も体験させて頂けまして、私も清浄華院で、南無阿弥陀仏を10回書かせて頂いたものです。
称名念仏・口声念仏と共に、手で南無阿弥陀仏十念を経験出来た、貴重で尊い体験をさせて頂いたことに、感謝しております。

清浄華院(京都):24時間不断念仏会会場へのアクセス
24時間不断念仏会の会場、京都の浄土宗寺院「清浄華院(しょうじょうけいん)」へのアクセスについても、申し上げておきましょう。清浄華院の場所は、京都御苑の東隣であり、観光旅行で来られた彼方ならば、お念仏を体験してから、または体験する前に、京都御苑も立ち寄られると良いでしょう。
少し北西にいけば、同志社大学と相国寺が御座います。
相国寺は臨済宗のお寺さんで、2016年の第5回清浄華院24時間不断念仏会の時期には、「鳴き龍の蟠龍図」も観る事が出来る、秋の特別拝観も開かれております。
2016年は、相国寺に縁のある伊藤若冲生誕300年の年ですから、これを機会に赴かれるのも、良き京都の旅となりましょう。
禅宗と浄土宗を、共に味わえる日になるのではないかと、お見受け致します。
アクセス、交通については、公共の交通機関を利用されることを推奨致します。
あの辺りは駐車場・コインパーキングはあるにはありますが、清浄華院からちょいと離れておりますし、土日で空いているかどうかも怪しいものであります。
それに、京都の町は歩くことで味わえる事も多々御座いますからね、地元民としては、車でさーっと過ごすのではなく、歩いて京都を感じて頂きたいと思うところに御座います。
また、24時間不断念仏会では、「念仏行脚(ねんぶつあんぎゃ)」といって、お念仏を称えながら町を歩くということも見せて頂けます。(中継で見られます。)
念仏行脚と言えば、時宗の一遍上人を連想するお念仏です。
ゆえに、清浄華院で24時間不断念仏会を経験されてから、帰り道を歩きながら「南無阿弥陀仏」と、念仏行脚するのもよきかな、と思うのですが、如何でしょうか。
公共の交通機関を用いたアクセスは、京都駅からでしたら、地下鉄烏丸線の国際会館行きに乗り、今出川駅で下車、駅から東へ向かって寺町通りまで歩き、寺町通りを南へ行く順路が、一番わかりやすいでしょう。
私はずーっと歩いて赴きますが、初めての人であったり、アクセスに不安がある人は、この順路が一番わかりやすいかと存じます。
ちなみに、今出川通りを東へ行き、河原町今出川の交差点を北に行けば、「たまこまーけっと」「たまこラブストーリー」の舞台と、たまこの実家のモデルとなった店「出町ふたば」が御座います。
午前中に立ち寄れば、つきたてのお餅で作った看板商品、「ふたばの豆餅」を食べられるやもしれません。
清浄華院の24時間不断念仏会での出会いと有り難さ
私は、清浄華院の24時間不断念仏会には、心療内科のお世話になるような病であったときから、仏教と再会して、少し回復傾向に在る時に、出会わせて頂きました。仏教との再会は禅語からだったのですが、そこから坐禅会に赴いたりという時を経て、自分の家の宗派にも目を向けるようになり、そこからお念仏の教え、浄土宗・法然上人の御教えに出会わせて頂いたのです。
そして、24時間不断念仏会でお世話になったお坊さんに、当時の苦を静かに聞いて下さり、お念仏を称えさせて頂いている時も大切な事を気づかせて頂いた、という経験が御座います。
このような御縁に出会わせて頂き、お念仏に励む生き方を知る御縁を賜ったことに、頭が下がります。
この「頭が下がる」という事も、24時間不断念仏会の御縁を頂いたことも関係しております。
以前、増上寺の24時間不断念仏会の体験談でもお伝え致しましたが、このような宗教行事・仏事は、お坊さん・僧侶と出会わせて頂ける貴重な場でもある、私は経験からそのように頂いております。
私は、睡眠障害やうつ病を始めとした心療内科にお世話になる症状を経て、仏道と出会わせて頂きました。
もしかしたら、そのような経緯がなければ、仏教・仏法と、仏法を伝え続けて下さるお坊さん・僧侶の方々との御縁を、賜るに到らなかったかもしれません。
特に現代社会では、宗教が溶け込みすぎているのか、その逆なのかは判別致しかねますが、お寺やお坊さんとの接点が減少しているのではないか、という話もよく耳にします。
私は、東西の本願寺で御法話を賜る事がよくありますが、その際も本願寺のお坊さんから、「お寺へお参りして下さる人が、年々減っている」と、住職をされているお寺事情を話して下さいます。
特に若い人は、「自分には関係の無い世界だ」と、敬遠されるどころか、そもそも意識すらしないという事も、しばしばあるという話しも、頷ける気が致します。
パワースポット巡りや、御利益だけを求める人は、一過性のブームで一時だけ増える事もあるでしょうが、純粋に仏法に触れたいという思いでお寺へ行かれる人がどれだけいらっしゃるか、確かに現代社会においては問いを発したくなる事も御座います。
それが駄目とは言いませんが、仏教者としては、課題を突きつけられているような気も致します。
故に、一人の在家仏教者・浄土宗の檀家として、このように宗教行事なり仏事を、お知らせさせて頂いておる次第です。
私は、全ての人に仏教・仏法が必要だとは、力強く申せません。
私のように、仏教・仏法、浄土宗の教えや法然上人や親鸞聖人といった高僧の教えに救われた、という事も御座いますが、だからといって、それが全てだとは言い切ることは出来かねます。
ただ、功徳を求めるだけが仏教であったり、宗教ではないと、私は思うております。
現代社会を生き抜く上で、一般常識や社会の知識、社会的な視点だけでは、行き詰まる事も御座いましょう。
そういったときに、全く違う視点、常識とは別方向からの光となるのが、仏教・仏法であり宗教である、現在の私は、そのように仏法・宗教を頂いております。
宗教に人間視点の価値を固定するのは憚られますが、あえて宗教の役割や価値を申し上げるなら、そういったところも一つあるだろう、と言うのが、現在の私の立ち位置です。
忙しい現代社会において、日暮らしに疲れている人は、お念仏に出会う、仏法に出会わせて頂く事により、無明だった自己に気づく光明に照らされるやもしれません。
もちろん、清浄華院の24時間不断念仏会へは自由参加でありますし、一切強制する事は致しません。
ただ、効率化・合理化が正しいとされている忙しい現代社会に疲れを感じているならば、ほんの少しだけでも、ただ一向に念仏すべし、を味わうのもよきかな、と思う今日この頃で御座います。

24時間不断念仏会について、こちらもどうぞ
今回は、京都の浄土宗寺院・清浄華院で開かれる「第5回清浄華院24時間不断念仏会」について、お伝え致しました。上でも申し上げております通り、私はこういった別時念仏会に、何度か御縁を頂いております。
このお堂(ブログ)でも、知恩院のミッドナイト念仏や、増上寺の24時間不断念仏会についても、触れて参りました。
そちらも合わせてお読み頂ければ、興味を持って頂ける可能性も御座いましょう。
参照:「ミッドナイト念仏in御忌2016に行ってきました」
参照2:「増上寺の24時間不断念仏会2016の感想体験記|前編・とにかく南無阿弥陀仏」
参照3:「増上寺の24時間不断念仏会2016の感想体験記|後編・仏教を体験し身近に感じる」
あなたが、南無阿弥陀仏の御光に出会われたのであれば、大変嬉しゅう御座います。
合掌 南無阿弥陀仏